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派遣社員が感じる苛立ち「正社員は年収750万円、派遣は240万円。バカバカしくなります」

2020年11月29日 10:30  キャリコネニュース

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派遣社員はライフスタイルに合わせて働ける一方、正社員との待遇差が否めないことは、たびたび取り上げられる。キャリコネニュースにも、派遣社員の読者から不安や不満の声が寄せられている。

「お給料が安い。有給や休暇が取得しづらい。売上が下がると派遣切りされて、雇用が安定していない」(神奈川県/40代女性/年収300万円)
「労働と賃金が見合わないです。 節約で家計が赤字にならないようにしています」(広島県/40代男性/年収150万円)

正社員に比べそもそもの給料が低いことや、いつ契約を切られるか分からない不安もあることが、派遣社員の悩みの種のようだ。(文:コティマム)

「収入が安定しないため、現状を何とかするだけで精一杯」

正社員との給料の差や労働環境の違いに、歯痒い思いをしている派遣社員は多い。大阪府の年収200万円の40代女性は、「収入が安定しないため、現状を何とかするだけで精一杯。将来が考えられない」と不安な気持ちを吐露している。

静岡県の40代女性は、年収250万円の派遣社員。恵まれた立場の正社員が不満を漏らすことに、苛立ちを感じている。

「正社員は、毎月の時間外労働が45時間を超える・超えないで大騒ぎしていますが、派遣社員は時間外なしです。緊急事態宣言時、派遣は在宅勤務できず休業になりました。補償はありましたが時給の6割です。また正社員は年収750万円位ありますが、派遣社員は240万円程度。ある程度のレベルの仕事を求められますが、正社員の待遇を聞くとバカバカしいと感じます。事務で年収750万円ならば、かなりの高待遇に思いますが、正社員は『手当が少ない』と不満を漏らします」

同じ仕事をしているにもかかわらず、派遣社員の3倍の給料を得る正社員。正社員になったからこその恩恵ではあるが、恵まれた待遇に不平不満を言う正社員に対し、女性は複雑な思いがあるようだ。

体調の悪い正社員はテレワーク「僕は、体調が悪ければ当然休みになる」

年収350万円の派遣社員、都内在住の40代男性も、正社員との待遇差に苛立ちを覚える。

「正社員はテレワークを自分で選択でき、柔軟に働いています。正社員無料のインフルエンザ予防接種の時には、日頃ほとんど出社をしていない正社員たちが殺到し、新型コロナウイルス流行前のような出社率でした。自分には週1回のテレワークも許可されないのに『体調が悪いのでテレワークにします』なんて連絡があると、違和感しかありません。僕は、体調が悪ければ、当然休みになるわけですから」

派遣社員の男性はテレワークが許されないばかりか、万が一体調が悪い場合は休みとなり、その日の報酬はゼロになってしまう。男性は正社員をうらやむ気持ちがあるものの、その差が改善されないことも感じている。

「何を要望しても正社員との差は埋まりませんね。正社員から『明日はテレワークなので引き継いで貰えますか?』なんて言われたら、気持ちも良くないです。『本日出社しています』なんて言われたら、『僕は本日"も"出社しています』と言いたくなります」

ライフスタイルや環境の変化などのさまざまな理由から、働き方の選択肢のひとつとして挙げられる派遣社員。しかし「派遣社員と正社員との待遇差」は確かに存在するため「派遣社員として働くメリット」をしっかり把握したうえで選択する必要があるだろう。

※キャリコネニュースでは引き続き派遣社員の不満や「年末年始は義実家に帰省しますか?」に関するアンケートを募集しています。