フェラーリF1のマッティア・ビノット代表は、ここに来て、レッドブルが希望する2022年からのパワーユニット(PU/エンジン)開発凍結というルールを支持すると表明した。
2020年F1第15戦バーレーンGP金曜日のFIA会見にリモートで参加したビノットは、ホンダが2021年限りでF1活動を終了した後のレッドブルのパワーユニット問題について尋ねられると、まず「レッドブルを救済するレギュレーションはすでに存在する」と答えた。
これは、もしチームがパワーユニットの供給を何らかの理由で受けられない事態となった場合、残ったパワーユニットマニュファクチャラーが協力することになっており、その場合、供給先が最も少ないパワーユニットマニュファクチャラーが供給の責任を負うことになっている。
つまり、それはルノーを意味する。そのうえでビノットはこうも言う。
「しかしながら我々は、彼ら(レッドブル)がホンダのパワーユニットを使用し続けたいということは、最近行われたF1とFIAとのミーティングによって知っている。そしてフェラーリはその状況を理解している」
「ゆえに、我々はエンジンの開発を1シーズン、1年後まで凍結することに何らかの形で協力したいと思っている。なぜなら、これは2025年までに新しいパワーユニット規制を導入することも意味するからだ」
当初、F1は現行パワーユニットを2025年まで開発を続けながら使い続け、2026年からは、より持続可能な新しいパワーユニットを導入しようとしていた。
ビノットによれば、その新パワーユニットを1年前倒しで導入するのであれば、レッドブルが希望する2022年からのパワーユニット開発凍結という条件を飲んでもいいというのだ。
すでにメルセデスF1のトト・ウォルフ代表も、2022年からのパワーユニット開発凍結に賛成している。残るはルノーの判断待ちとなった。