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食パンでパーティーメニュー!食パン専門店「ハレパン」のプレス試食会

2020年11月27日 15:31  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

食パンでパーティーメニュー!食パン専門店「ハレパン」のプレス試食会

 全国に119店舗展開する高級食パン専門店「HARE/PAN(晴れ時々、パン:以下ハレパン)」が、食パンの可能性を拡げるホームパーティやクリスマスメニューを提案するメディア向けの試食会を開催。イタリアンのシェフが監修したバラエティ豊かな食パン活用アレンジレシピが披露され、食パンが見せる新たな一面を知ることができました。


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 日本の食卓に合う食パンとして、厳選した材料で丁寧に作った焼きたての食パンを提供しているハレパン。トーストしなくても美味しい、いわゆる生の状態でも楽しめる食パンです。


 従来、パーティなどで提供されるパンといえば、バゲットなどハード系のパンが一般的でしたが、新型コロナウイルスの影響で「おうち時間」を過ごす機会が増えた昨今、SNSなどで食パンを使ったアレンジレシピが話題です。そこでハレパンでは、クリスマスなどホームパーティーで使える、食パンのアレンジレシピを提案することになったといいます。


 試食会では、ハレパンを展開する株式会社T.H.Sの金本正彦社長、金本正龍取締役、田中亮ハレパン統括本部長が登壇。トーク形式でハレパンについてのプレゼンテーションが行われました。


 金本社長は「自分のような和食好きの大人に喜んでもらうパン作りをしていたら、ふわっとした食感と優しい甘味が幅広い世代に支持され、今では年代を問わずご愛顧いただいています」と語り、ハレパンのコンセプトが広く受け入れられ嬉しい、との気持ちを明らかにしました。


 ハレパン統括本部長の田中さんは「コロナ禍でも買いに来てくださるお客様を見て、日本人って本当に食パンが好きなんだな、と改めて分かりました」とコメント。これからもハレパンの魅力を多くの人に知ってもらうため、今回のような機会を通じて発信していきたいと語っていました。


 今回の試食会で、10品の食パンアレンジレシピを考案したのは、12月に東京の世田谷区経堂にイタリアンレストラン「タベルナ・バルボーネ」をオープン予定だという、木村秀行シェフ。メニュー開発のポイントとして、ハレパンの特徴である「優しい甘み」の良さを損なわないようにした、と語りました。


 試食会に提供されたメニューは「ハレパン1斤器のペンネカルボナーラ」「ポモドリーニとバジリコ、ブッラータチーズのブルスケッタ」「季節のフルーツとリコッタチーズのオープンサンド」「ローマ風サルシッチャとブロッコリーのピッツァビアンカ」「マスカルポーネ風味のフレンチトースト」「3種キノコと海老のクロックムッシュ」「和牛肉とウニバターのサンドウィッチ」「ヌテッラとレモンカスタードのトラメッツィーノ」「モッツァレラチーズとアンチョビのインカロッツァ」「エレナルース風キューバサンド」。


 見た目のインパクトが大きい、ハレパン1斤分(2斤分ある通常のパンを半分に切ったもの)をくりぬいて器にしたペンネカルボナーラは、切り分けられるとソースとチーズの絡んだペンネが食欲をそそります。ソースがしみ込んだ食パンも良い感じ。


 オープンサンドとピッツァビアンカ、クロックムッシュ、ブルスケッタは、スライスした食パンをベースにしたもの。それぞれ厚みを変えて使われており、ピッツァビアンカとブルスケッタは薄めに切ってサックリとした食感を出しています。


 ボリューム感のある「和牛肉とウニバターのサンドウィッチ」は、お肉の存在感が抜群。ウニの香りをのせたバターが贅沢です。


 インカロッツァはナポリの郷土料理で、チーズとアンチョビを挟んだ薄めのサンドイッチに衣をつけ、揚げ焼きにしたもの。中でとろけたモッツァレラチーズと、アンチョビの塩味が意外とマッチします。


 キューバサンドは、ハバナのレストランでエレナルースという名前の女性がよく注文していたという、ローストターキーとクリームチーズ、ジャムを使ったサンドイッチ。淡白なローストターキーにジャムの豊潤なフルーツ感、そこにクリームチーズとパンのほのかな甘さがマッチしています。


 トラメッツィーノはトリノで生まれたサンドイッチで、今回はデザート的に食べられる品。ヘーゼルナッツが香るココアスプレッドのヌテッラと、その甘さを引き締めるレモンカスタードが面白い取り合わせでした。


 集まったメディアも驚いたのがフレンチトースト。しっかり焼き目がつけられたフレンチトーストに、マスカルポーネチーズがアクセントとしてトッピングされ、食パンがここまで本格的なスイーツのようになるとは思いませんでした。


 会場はオープンキッチン形式になっており、木村シェフが実演しながらメディアからの質問にも答えてくれる様子も見られました。フレンチトーストは卵液にしっかり浸けこまなくては……と思ってしまうのですが、ハレパンの食パンでは数分浸けるだけで十分しみこみ、しっとりフワフワの食感となったのは驚きです。


 単純にトーストして食べがちな食パンですが、素材として色々なメニューに変身することが分かり、家でも試してみたいと思わせた今回の試食会。食パンパーティーというのも面白いと思わせてくれました。


協力:株式会社T.H.S


(咲村珠樹)