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ザ・ウィークエンド、まさかの落選で怒り爆発「グラミーは相変わらず腐ってる」

2020年11月26日 18:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「ノミネート確実」と言われたザ・ウィークエンドだったが…
カナダ出身のシンガー、ザ・ウィークエンドの怒りが止まらない。2つの楽曲がNo.1に輝き「ノミネートは確実」と言われていたにもかかわらず、米時間24日に発表された第63回グラミー賞授賞式のノミネートに自身の名前は1つもなかったのだ。まさかの落選を受けたザ・ウィークエンドは、SNSに「グラミーは相変わらず腐ってる」とコメント、怒りを爆発させると同時に組織の透明性に疑問を呈した。

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世に数々のヒット曲を送り出し、目覚ましい活躍を続けるカナダ出身ミュージシャン、ザ・ウィークエンド。少し前には、来年開催予定の「スーパーボウル」ハーフタイムショーのヘッドライナーに抜擢されたばかりでまさに“旬”のアーティストだ。

昨年11月にリリースされた『Heartless』『Blinding Lights』が全米シングル・チャートで首位を獲得、今年3月にリリースされた自身4作目のアルバム『After Hours』は全米アルバム・チャート初登場1位、4週連続首位の偉業を達成するなど、3度のグラミー賞受賞歴を誇る“R&B界のスーパースター”らしい貫禄を見せつけている。

快進撃を続け、その存在を再び世に知らしめたザ・ウィークエンドは、来年1月に開催予定の第63回グラミー賞授賞式でもノミネートが確実視されていたのだが、米時間24日にノミネートが発表されると、彼の名前はどこにも見当たらなかった。このまさかの展開は多くのファンを落胆させたが、どうやら一番失望したのは本人だったようだ。落選を知ったザ・ウィークエンドはこの日、SNSに自身の心境をこうぶちまけた。

「グラミーは相変わらず腐ってる。僕やファン、それに音楽業界に対して、透明性を説明する義務がある…」


グラミー賞のノミネートは毎年、音楽評論家などで構成された専門団体「レコーディング・アカデミー」の会員投票によって決まるシステムになっている。しかしノミネートゼロという予想外の結果に納得のいかないザ・ウィークエンドが、同組織のノミネーション・プロセスをきちんと説明すべき―とその不透明さに抗議する形となった。ザ・ウィークエンドの今回のコメントには、

「全くその通り」
「こんなひどい仕打ちがある?」
「グラミーはもう終わったね」
「最優秀アルバム賞は『After Hours』以外有り得ない!」

といった同情や怒り、共感の声が多数寄せられたほか、女性ラッパーのニッキー・ミナージュも、ビルボードに自身の楽曲が7曲同時にランクインするも「グラミーはアタシに最優秀新人賞をくれなかった」と過去の体験をツイート。その年は代わりに「ボン・イヴェール(英語発音は“ボニ・ヴェァ”)という白人男性がその賞を受賞した」そうで、選考過程で人種差別や性差別があった可能性をほのめかしつつ2012年の第54回授賞式を振り返っている。

このたびのザ・ウィークエンドの落選に関しては、彼が第63回グラミー賞授賞式の翌週に開催される「スーパーボウル」ハーフタイムショーで彼がヘッドライナーを務める予定であることと関係しているのでは―との声も一部からあがったが、「レコーディング・アカデミー」のハーヴェイ・メイソンJr氏によるとグラミー賞のノミネートは「ザ・ウィークエンドがヘッドライナーを務めることが決まるより前に確定していた」「ノミネーション・プロセスへの影響はなかった」と否定しており、さらに

「今度の『スーパーボウル』でパフォーマンスをすることが決まった時は、我々も大喜びでした。その前週に行われるグラミー賞のステージでも、ぜひ彼にパフォーマンスを披露していただきたかったですね。」

と述べている。

しかし関係者は「レコーディング・アカデミー」とザ・ウィークエンド側との間で何度も話し合いが行われ、「彼が第63回グラミー賞授賞式でライブパフォーマンスを披露する方向で話がついていた」と明かしており、両者の話が食い違っているのだ。ザ・ウィークエンドものちに自身のSNSで

「(『レコーディング・アカデミー』と)協力し合いながら、何週間もパフォーマンスの準備をしてきたのに、招待されないとはね。僕に言わせれば、ノミネーションゼロ=招待されてないってこと!」

と理不尽な扱いに怒りを露わにしている。今後、ザ・ウィークエンドを納得させるきちんとした説明が「レコーディング・アカデミー」からあるのかどうか、引き続き動向に注目していきたい。

画像2、3枚目は『The Weeknd 2020年11月24日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)