全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するBuzz Racing Team with B-Maxは、12月5~6日に開催される第5戦・第6戦鈴鹿に、松下信治を継続して起用すると発表した。今後の調整を経て、そのまま12月19~20日の第7戦富士まで今季参戦することになりそうだ。
Buzz Racing Team with B-Maxは、2020年に向けて当初、F1レッドブルのリザーブを務めるセルジオ・セッテ・カマラと、シャルル・ミレッシのふたりを起用し参戦することを発表していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による水際対策のため外国人ドライバーが来日できず、開幕から名取鉄平、高星明誠を起用してきた。
オートポリスではいきなりのSF参戦ながら予選6番手、レースでも6位に食い込むなど、その実力をみせた松下だが、継続して12月の第5戦・第6戦鈴鹿にも起用することが発表された。また松下、B-Max Racing Team組田龍司総代表のコメントから、今季はそのまま最終戦まで参戦する方向で調整されているようだ。
「残り3レースをスーパーフォーミュラで走れるという、このチャンスをいただいたことに感謝しています。9月にF2のシートを失ってから厳しい時間を過ごしてきました。でも、この間も急遽いただいたチャンスでスーパーフォーミュラを走れたことは、とても良い時間でした。僕を信じてくれたBuzz Racing Team with B-Maxのチーム全員とともに、残りのレースで優勝を目指して頑張ります」と松下。
またB-Max Racing Team組田龍司総代表は「オートポリス戦で見せてくれた松下選手のポテンシャルの高さは素晴らしいものがありました。レースにタラ、レバはないのですが、ピット作業が上手くいっていれば、3位表彰台は確実だったと思います」と語った。
Buzz Racing Team with B-Maxの長谷川謙一総監督が「毎戦ドライバーが変わってきたチームとしても、今季初の継続参戦となります。前回のレースでの課題を検証し、改善して同じドライバーで戦えることはとても有意義なことなのです」と語るとおり、松下が継続参戦することはチームにとっても非常に大きく、かつ経験が多い富士、鈴鹿のレースは松下にとってもメリットになりそうだ。