マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、「F1ドライバーのうち90%はメルセデスのマシンを与えられれば優勝できるだろう」というマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の主張に賛成しているが、同じマシンで勝負してもルイス・ハミルトンに勝てる者はほとんどいないだろうと述べている。
今シーズン前半、フェルスタッペンは大胆にも、メルセデスの圧倒的支配はそのマシンによるもので、グリッド上のどのドライバーがドライブしても勝つことができるだろうと語った。
「彼らが達成してきたことに大きな尊敬の念を抱いている。メルセデスのマシンに乗っているルイスに苛立ちを感じてはいないよ」とフェルスタッペンは述べた。
「正直なところ、90%のドライバーはあのマシンに乗れば勝てる。でもルイスを貶めるわけではない。彼は偉大なドライバーだ。ただ、マシンも圧倒的なんだ」
サインツJr.はトロロッソでチームメイトだったフェルスタッペンと同意見だが、重要な注意事項を含めて彼の考えを巡らせた。
「90%のドライバーがメルセデスのマシンに乗れば優勝できるというマックスの意見に賛成だ。レースでも予選でもね」とサインツJr.は『Motorsport-Total』に語った。
「でももし半数のドライバーをメルセデスに乗せてハミルトンと戦わせても、そのうちの90%は彼に勝てないだろう」
「ハミルトンを競争から外したら、現在のドライバーたち全員がメルセデスマシンで優勝できるだろう。このことは今日のF1に何が起きているのかをよく表している。でもハミルトンは最高のマシンに乗っているとしても、非常に優れたドライバーのひとりだよ」
サインツJr.は、F1で新たに7度の世界王者になったハミルトンには才能とスキルの組み合わせがあり、それはライバル達と比較しても大体において優れていると語った。
「ハミルトンがプレッシャーのなかでどのように結果を出しているか、とても注意深く見ている。彼がQ3でどのようにすべてのセクターを極めてポールポジションを獲れるのかということもそうだ。たとえボッタスにほんの少しのリードしかつけられていなくてもね」
「オーストリアで、彼は雨のなかボッタスに1秒半の差をつけて勝った。彼は誰もができるわけじゃないことができるんだ。でもいっそう詳しいことを知るには、僕は彼のチームメイトになる必要があるだろうね」