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米大富豪セレブ、アトランタで5000家庭に食料等を無料配布 ドライブスルーは長蛇の列に

2020年11月24日 12:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

5000家庭に食料などを無料で配布した俳優兼プロデューサーのタイラー・ペリー
アメリカではまもなく感謝祭のホリデーを迎えるが、今年はパンデミックの影響で例年のような豪華な食事を用意できない家庭も少なくない。そんななか米時間22日、ジョージア州アトランタ在住の俳優兼プロデューサー、タイラー・ペリーが生活困窮者のために食料やギフト券を5000家庭分用意し、無料で配布するという活動で注目を集めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、アメリカでも失業者が急増している。感謝祭ホリデーを目前に控えた今、フードバンクなどが運営する生活困窮者向けの食料支援会場に詰めかける車の長蛇の列が見られる。七面鳥やポテト、パイなど毎年豪華な食事を振る舞いホリデーを祝っていた人の中には、今年は日々の食事すらままならないという状況の人も多く、感謝祭前の週末には全米各地で様々な支援活動が行われた。

そんな中、自身の所有する映画製作スタジオの公式ページに「11月22日の午前8時から正午まで、食料の無料配布イベントを開催します」「先着5000家庭分の食料とギフト券を用意しています」となんとも太っ腹な告知をし、注目を集めたのがジョージア州アトランタ在住の俳優兼プロデューサー、タイラー・ペリーだ。タイラーが米時間20日に、

「このホリデーシーズンに支援が必要な人達のために、ドライブスルー・イベントで保存のきく食料品やギフト券を配布します。当日会場で会いましょう!」

とのメッセージとともに「Tyler Perry Studios」の公式Instagramにポスターを公開したところ、当日は大勢の人達がスタジオに詰めかけ、周辺には多くの車が長蛇の列をなす事態となった。地元メディア『AJC』によれば、この車の列はアトランタのダウンタウン南約8キロにも及び、用意されていた5000家庭分の缶詰やギフト券は2時間もたたないうちにすべて無くなってしまったそうだ。ちなみにこの日、食料などの配布にあたったスタッフは全員防護服を身に着け、安全対策は万全だったという。

前日の午後3時、つまりイベント開始の17時間も前に会場に到着し、最前列で待機していたジネット・ウォルトンさん(Jeanette Walton)は地元メディア『FOX 5 Atlanta』に、

「在宅勤務という選択のある私は恵まれている方ですが、職を失って我が家に身を寄せている身内がいるんです。」
「彼らのサポートをする中で、気づけば自分自身も支援が必要な状況になってしまって。」

と状況を説明、窮困する家族を背負う経済的、精神的な負担を明かしていた。

タイラー・ペリーは日本ではあまり馴染みがないが、自身が女装して演じる人気コメディ映画『マデアおばさん』シリーズで活躍しており、経済誌『Forbes』は今年、タイラーの純資産が1000億円超に達し正真正銘の“ビリオネア”の仲間入りを果たしたことを報じたばかりだ。

タイラーはこれまでにも自ら住宅街を歩き回りギフト券を配布したり、レストラン従業員42人にそれぞれ500ドル(約5万2000円)のチップを渡すなど、地元アトランタを中心に積極的なチャリティー活動を行ってきた。今回の食料やギフト券の無料配布にも、

「まさにセレブの鑑!」
「地元に根付いたチャリティーが素晴らしい」

と称賛の声が多数寄せられている。

画像2枚目は『Tyler Perry Studios 2020年11月20日付Instagram「We are excited to announce the TPSGiving Food Giveaway event on Sunday, November 22nd from 8:00am to 12:00pm.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)