MotoGP第15戦ポルトガルGPの決勝レースがポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスで表彰台を獲得したミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が会見に出席。レースと2020年シーズンを振り返った。
■ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)/決勝:優勝
「オーストリア(スティリアGP)での優勝から長かったけど、感情は違う。オーストリアでは最終ラップにオーバーテイクして表彰台を獲得した。アドレナリンがたくさんあった。ここではバトルはなく、スタートからフィニッシュまでトップだった。レース全体で感情をマネジメントできていた。それはとてもとても素晴らしいことだった」
「最初の3周はサインボードを見たくなかった。ただ自分のペースやラインで走り、誰かがイン側に入ったりするのかを確認したかった。僕は1周目で1分40秒を記録した。そして、それはどのくらい引き離せるのか、どのくらい速く走ることができるのか、どのくらい遅いのかという基準になると考えていたんだ。それから1.5秒のリードを築き、そこから少しずつ差を広げていって、残り10周で少しギャップをマネジメントしようとしたよ」
「チャンピオンシップはとても接戦だった。今季はいつもとは違ったレースフォーマットだっただけではなく、ライダーやチームの競い合いという点でもいつもとは違っていたと思う。ファクトリーチームとサテライトチームが勝って表彰台に立ち、レースウイークをマネジメントするのにはるかに予測不可能だった」
「ひとつには、毎回ベストを尽くす必要があるということだ。そして、来年はさらに厳しい戦いになると思うよ。これは僕の予測で、間違っているかもしれないけれどね」
■ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)/決勝:2位
「(今回のレースは)先週のデジャブのようだったね。先週と今週、フランコ(・モルビデリ)を60周もの間、ずっと追いかけていたと思うよ。目を閉じると、彼の後ろ姿がはっきり見えるんだ。ところでさっき触れていたけれど、今シーズンについて考えると、1回のクラッシュで、ランキング3番手から7ポイント差でフィニッシュできなかったかもしれない」
「でも、ドゥカティにとってコンストラクターズタイトルを獲得できたのは素晴らしいことだし、僕としてもうれしい。こういうシーズンに、優勝はできなかったけれど、獲得できるものを得た」
「(今季いっぱいで移籍するプラマック・レーシングでは)忘れることのできない人生の教訓を得たよ。僕のために彼らがしてくれたことに、ずっと感謝している。僕がそこにいったとき、クエスチョンマークだった。そして、僕たちはある人たちが間違っていることを証明して、彼らは口を閉ざしたと感じている。うまくいけば、(ファクトリーチームでも)続けることができるだろう」
■フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)/決勝:3位
「チャンピオンシップでランキング2位を獲得できたことは、最終ラップでのポジションよりもうれしいよ。ジャックはすごくよくて、とても強かった。特に終盤、僕より強かったし、クレバーだった。僕をオーバーテイクして、再びオーバーテイクをする機会を与えなかった。だから、彼におめでとうと言いたい」
「そして、今日バトルできなかったミゲルにも。序盤はついていくことができるかどうかと思っていたんだけれど、できなかった。すぐに彼についていけないとわかったよ。でも、僕はリスクを冒して200パーセント攻めた。この最終戦で表彰台を獲得したかったから。そして、それは達成できた」
「チームにも、そしてヤマハにもおめでとうと言いたい。ヤマハはいいパッケージを僕に提供してくれた。シーズン序盤、自分たちの持つ最大限のものを活用できた。実際、それはうまくいった。いい仕事をしていたし、間違いなくこのシーズンは忘れられない。たくさんのことを学び、たくさん仕事をすることは報われるのだということも知った。本当にうれしい。今はリラックスして、来年に備えたい」
「(来シーズンは)自分についてもっとわかっているだろうし、自分をもっと信頼して、もっと期待しているだろうね。できることがわかったんだから。もちろん、来年は大事なシーズンになるだろう。おもしろいシーズンになりそうだ。でも、僕はサテライトチームのライダーだから、あまり期待はしすぎないよ」