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ビジネスマンの半数「テレワークはコミュニケーションしにくい」─「電話など連絡の取りにくさ、メールなど時間がかかる」

2020年11月19日 07:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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サイボウズは11月17日、「テレワークのコミュニケーション」に関する調査結果を発表した。調査は10月にネット上で実施し、週1回以上在宅勤務をしている会社員・公務員・経営者・役員3087人から回答を得た。

在宅勤務の頻度について、「週に1~2日」が39.4%。次いで、「週に3~4日」(30.5%)、「週に5日以上」(30.1%)と続いた。

「相手の顔が見えない、状況が分からない」

在宅勤務のコミュニケーション手段を聞くと、最も多かったのは「E-mail」(78.3%)だった。2位以降、「電話」(71%)、「Web会議」(59.3%)、「チャット」(46.4%)、「グループウェア」(37.4%)、「Fax」(4.9%)と続く。

「業務に関わるコミュニケーション」の時間については「30分未満」(53.3%)が最も多かった。次いで、「1時間未満」(23.4%)、「1時間以上」(15%)、「0分」(8.3%)という順になった。

「コミュニケーションがしにくい」と回答した人は56.2%。理由を聞くと、

「相手の顔が見えない、状況が分からない」
「電話など連絡の取りにくさ、メールなど時間がかかる」

といった声が寄せられた。また、中には「通信環境が悪い」という人も。

「業務に関わらないコミュニケーションは取りにくい」

ランチや交流会などの「職場の人との業務に直接関わらないコミュニケーションの時間数」についても、「30分未満」(45%)が最多で、「0分」(42.4%)が続いた。

この時間数に関して、「適量」と回答した人は72.5%。次いで「もっと増やしたい」(19.6%)、「もっと少なくしたい」(7.9%)と続いた。「コミュニケーションのしやすさ」については、過半数が「しにくい」(53.7%)と答えた。

年代別に見ると、20代で60.9%、50代で47.7%と、年代が下がるほど「しにくい」と回答する人が増える傾向にあった。理由を聞くと、

「相手の状況が分からない、相手が忙しい」
「話す時間やタイミングが難しい」

などの意見が寄せられた。また、「業務に関わらないコミュニケーションは取りにくい・不要・機会がない」といった声もあがっている。

在宅勤務を始めてからの「業務で関りのある職場の人との関係性の変化」は、6割以上が「(職場の人が)何をしているか分かりにくい」(63.9%)、「話さない人が増えた」(60.6%)と回答。

具体的には、「ちょっとした会話が減る」(75.8%)が最も多かった。次いで、「ランチや飲み会での交流が減る」(75.5%)、「ちゃんと伝えようと、丁寧になる」(73.6%)、「場の雰囲気をつかみにくい」(66.7%)、「発信・発言への反応がつかみにくい」(62.2%)と続いた。