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東京国際プロジェクションマッピングアワード Vol.5、視聴者数約21万人を記録

2020年11月18日 15:31  Techable

Techable

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株式会社IMAGICA EEXと株式会社ピクスが企画・制作を担う東京国際プロジェクションマッピングアワード実行委員会は、2020年11月14日に東京ビッグサイトにて「東京国際プロジェクションマッピングアワードVol.5(以下、PM Award Vol.5)」を開催した。

当日は国内外のファイナリスト10チームの作品上映会と表彰式を実施。初の完全オンライン開催となった今大会では、ドローンやリアクションシステムなどを駆使したさまざまな体験型企画を実施し、過去最高となる約21万人が参加(視聴)した。
オンラインならではの企画も「PM Award Vol.5」は、学生・若手映像クリエイターの発掘を目的とした国際的なプロジェクションマッピングのコンテストだ。

今年の作品制作テーマは「CONNECT with」。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、4ヶ月間におよぶ制作に関してもその多くをリモート作業でこなすという環境のなか、出揃った作品はどれもファイナリストにふさわしいものだったという。

また、演出にはIMAGICA EEXとピクスのノウハウと技術を駆使し、さまざまな体験型企画を用意。

メイン・ドローン・バーチャルの3つの視点からの映像を選択して視聴できる「マルチアングル配信」や、視聴者が「ブラボー」「CooooL」などリアルタイムに気持ちを届けられる「リアクションスタンプ」、視聴者が審査に参加できる「視聴者投票システム」など、オンラインならではの企画でコンテストは盛り上がりをみせた。

各チームの発表後にはどの「リアクションスタンプ」が多かったかなども表示される仕組みで、製作者は視聴者の気持ちを知り、驚く場面も。

コンテストのフィナーレは、プロジェクションマッピングと花火、音楽、東京ベイエリアの景観が融合した幻想的なショーで締めくくられた。
学生部門今大会では、「学生部門」にくわえ「U-25 部門」を新設。以下、各部門での受賞作品を紹介していこう。

学生部門の最優秀賞に輝いたのは、日本電子専門学校のチーム「FOREST」の作品で「共存」。人々が生活する際の「電気を使う」「水を使う」「食べる」などの消費活動のうらにある「生産」を描いた作品だ。目覚まし時計で目覚めた人が顔を洗うとき、水道管のところで必死にバルブを回す人影などが表現されたユニークな仕上がりだった。

審査員 森内大輔氏はこの作品について、「映画を一本見たかのような」感覚になったとコメントしている。ちなみに、一番多かった「リアクションスタンプ」は「エモい!」。

優秀賞は、英国のRoyal College of Artチーム「34 White City」の「Narstalgia」という作品と、城西国際大学チーム「TEAM KIOI」の「Shape Of Sounds~音の可視化~」という作品。「34 White City」のチームメンバーはリモートでの参加となったが、大会の開催と受賞を喜んでいた。
U-25部門U-25部門の最優秀賞はチーム「Harada:Lab」の作品「Mirror」。この作品は、ビックサイトの2画面を現実と鏡面に見立てて、光を反射による映像のゆがみを表現したもの。同じようなものが映っているのに微妙に一致しないという不思議な感覚にとらわれる作品だ。

同部門の審査員特別賞はカナダのチーム「ATTO」の作品「Fraektəl(フラクタル)」。このチームは、ケベック大学モントリオール校でインタラクティブメディアの学位を取得したデジタルアーティスト集団だ。図形のある一部が、自己相似的に図形全体と似た形を含むような図形であるフラクタルをモチーフに作品を仕上げてきた。

審査員総評として森内氏は、「CONNECT with」について考えたとき、自分のチームや他のチームのデザイン力、演出力、ストーリーの面白さ、音楽とのマッチングなどの特徴を見出し、ソーシャルディスタンスをとりながらも「新たな仲間とも繋がって、新しいモノづくりをしてほしいなと思います。」とコメントしている。

PR TIMES