11月17日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているレッドブルKTMテック3は、先週行った新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったイケル・レクオーナをMotoGP第15戦ポルトガルGPでも欠場させて、代役としてミカ・カリオを起用すると発表した。
レクオーナは第13戦ヨーロッパGPの前に、同居しておりアシスタントを務める兄弟が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったことから、濃厚接触者として認定されて第13戦ヨーロッパGPを欠場。その時点ではレクオーナ自身は検査で陰性だったため自宅で隔離を行った。
そして連戦の第14戦バレンシアGPのFP3から出場することを決めてリカルド・トルモ・サーキットに向かったが、現地で行われたPCR検査で陽性反応を示したことから第14戦バレンシアGPにも参加することができなくなった。
チームはレクオーナを最終戦ポルトガルGPで復帰させることを目指していたが、隔離が要求されていることから第15戦ポルトガルGPの欠場も余儀なくされた。そのため、レッドブルKTMテック3は最終戦では代役ライダーにKTMのテストライダーであるカリオを指名した。
カリオは、2015年10月からKTMとテストライダー契約を結び、MotoGPマシンであるRC16の開発に初期から携わっているライダーだ。2017年にMotoGPデビューを果たしたKTMのMotoGPプロジェクトにおける重要な人物でもあり、2016年の最終戦バレンシアGPでKTMのレースデビューを飾り、これまで13度ワイルドカードでMotoGPクラスに出場している。