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アンダーアーマー出身者とアイドル衣装デザイナーのデュオによるウィメンズブランド「デレメント」がデビュー

2020年11月17日 20:52  Fashionsnap.com

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デビュー展示会の様子 Image by: DELEMENT
「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」出身の戸川大地とでんぱ組.incなどの衣装デザインを手掛ける平戸麻鈴のデュオによるウィメンズブランド「デレメント(DELEMENT)」が、2021年春夏シーズンにデビューする。 こちらもチェック 「イッセイ ミヤケ」出身者が手掛ける新ブランドがデビュー、メンズのワンピーススタイルを提案

 戸川は文化服装学院とイギリスのノッティンガム・トレント大学を卒業。イッセイ ミヤケやアンダーアーマーに在籍したのち、2020年に独立した。平戸は文化服装学院卒業後、アパレル企業でデザインを経験した後、2017年から衣装デザイナーとして独立。現在はでんぱ組.incやねもぺろ from でんぱ組.inc、アルカナプロジェクト(ARCANA PROJECT)といったアイドルの衣装をメインに手掛けている。
 ブランド名は三角形のものを意味する「DELTA」に由来。メインターゲット層は20代後半~40代女性に設定し「身に纏うことで外に1歩踏み出したくなるようなエレガントで上品な服」を提供していくという。
 デビューコレクションは「リフレクション」をテーマに、全30型をラインナップ。リフレクター素材を細部に施したビスチェやメタリックのパイピングをあしらったシャツブラウスなど、全体的に光沢感があるテクスチャーに仕上げ、光の屈折を表現した。価格帯はトップスが1万5000~4万5000円、ボトムスが2万6000~6万7000円、ドレスが3万3000~6万2000円、アウターが6万4000~8万円、バッグが2万8000円、イヤリングが2万5000円(いずれも税別)。バックルもオリジナルで製作したという裾が流れるようなシルエットが特徴のモッズコート「Neutral Over Coat」は、素材を変更しながら来シーズン以降も展開していく予定だという。

 新作の発表は春夏と秋冬の年2回で、アイテムは自社ECとセレクトショップでの卸販売をメインに展開。平戸は衣装デザインの活動も継続する予定で、衣装制作とブランドの両立について「衣装は顧客のニーズや世界観に合わせてデザインするもの。デレメントではブランドの世界観に基づいて服作りに取り組んでいるので、ある意味同じ作業だと思っている」と話した。今後の展開として両者は「まずはクオリティを上げながら基盤を固め、徐々に知名度を高めていく。自分たちなりのやり方を見つけて多くの人に手にとってもらいたい」とコメント。ショーの開催にも意欲を示しており、コロナ禍で様々な発表形式を模索していく考えだ。
全ルックを見る DELEMENT 2021年春夏コレクション