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NMB48、TWICE……各世代を代表する女性アーティストの作品 新譜からピックアップ

2020年11月17日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

NMB48『恋なんかNo thank you!』

 2010年から始まった48グループの一つNMB48の新曲「恋なんかNo thank you!」、国籍を超えたハイブリッドグループの潮流を作ったTWICEのニューシングル『BETTER』。各世代を代表する女性グループ/アーティストの新作を紹介します!


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NMB48『恋なんかNo thank you!』
 前作『だってだってだって』に続く、NMB48の2020年2作目のシングル。“卒業”が決まっている吉田朱里がセンターを務めるリードトラック「恋なんかNo thank you!」は、〈もっとちゃんと傷つけて/愛してたなら幻滅させてよ〉という歌詞が印象的な失恋ソングテーマ。好きという気持ちを残したまま、別れを決意した女の子の気持ちを真っ直ぐに描き出している。作曲は乃木坂46「制服のマネキン」などを手がけた杉山勝彦。切なさと愛らしさを共存させてメロディが、メンバーのピュアな歌声を引き立たせている。純白のドレスでパフォーマンスするMVの衣装、メイクは吉田が監修。”卒業シングル”にふわさしく、彼女のNMB48愛に溢れた作品と言えるだろう。


TWICE『BETTER』
 IZ*ONE、NCT、TREASUREなど国籍を超えたハイブリッドグループの先駆けと言えば、やはりTWICE。9月にリリースされたベストアルバム第3弾『#TWICE』も各チャートで1位を記録するなど、デビューから5年が経ち、確固たなる存在感を放ち続けている。2020年最初のシングル「BETTER」の表題曲は、“会いたくても会えない、でもつながっている”という現在の世界の状況を反映したナンバー。フィーチャーベースの進化系と称すべきカラフルなトラック、気持ち良く飛び跳ねるメロディライン、〈BETTER まだまだいける/ゴールで会おう 祈るよ Good luck〉というラインが一つになり、リスナーの気分をナチュラルに上げてくれる。MVでは、オレンジと黒/モノトーンの2種類の衣装で、楽曲のポジティブなメッセージを表現。パフォーマーとしてのさらなる進化を証明している。


Girls²『大事なモノ / #キズナプラス』
 ドラマ“ガールズ×戦士シリーズ”の出演をきっかけに結成されたパフォーマンスグループ・Girls²。10代特有の感情を鮮やかに描き出す歌詞、ダンスミュージックとJ-POPを融合させた音楽性、卓越したパフォーマンス能力によって注目度を高めている彼女たちから2nd EP『大事なモノ / #キズナプラス』が到着。ドラマ『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』(テレビ東京)オープニングテーマに起用された「大事なモノ」は、ピアノ、ギターなど生楽器の響きを活かしたグルーヴィーなサウンドのなかで“今しかできないことがある”という思いを解き放つ、切なくも気持ちいいアッパーチューン。前に進む強い意志をしっかりと刻んだボーカルが瑞々しい。その他にも女の子同士の友情をテーマにした「#キズナプラス」、“自分を肯定しよう!”というメッセージが響く「HERE WE GO」を収録。


テヨン『#GirlsSpkOut』
 2007年に少女時代のメンバーとしてデビューし、韓国を中心にアジア全域で活躍したテヨン。2019年6月にミニアルバム『VOICE』でソロデビューを果たし、シンガー/パフォーマーとしてのポテンシャルの高さを改めて示した彼女から、ソロ2ndミニアルバム『#GirlsSpkOut』が届けられた。表題曲「#GirlsSpkOut ft.ちゃんみな」は、ちゃんみなとのコラボレーション曲。アコギの音色とドープなトラックを組み合わせたサウンドとともに描かれるのは、“個”として生きること、連帯することの大切さ。日本語の響きを活かしたリリック、濃密なグルーヴをたたけたボーカルは完全に世界標準だ。その他、強烈なファンクネス・ベースを軸にした「Worry Free Love」、ラテンとヒップホップを融合させたエキゾチックなナンバー「Be Real」など魅力的な楽曲が揃った充実作だ。(森朋之)