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【気になる一言】「グロージャンが飛行機に乗り遅れた」ハースF1代表が遅刻にも驚かなかった理由

2020年11月14日 16:41  AUTOSPORT web

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2020年F1第14戦トルコGP ギュンター・シュタイナー代表(ハース)
2020年F1第14戦トルコGP金曜日のFIA会見に出席したハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、今回ロマン・グロージャンが遅刻してトルコ入りしていたことについて尋ねられると、その事実を素直に認め、こう語った。

「チームマネージャーから聞いたよ。『ロマン(グロージャン)が飛行機に乗り遅れた。だから、到着は木曜日の朝になる』ってね。みんなは大げさに言うけど、そんなにパニックになるような話じゃない。実際、彼は木曜日の朝に来たし、私も朝の9時か9時半に会っている」

 シュタイナー代表が、今回のグロージャンの遅刻にそれほど驚いていないのは、じつはハースのもうひとりのドライバーのことが影響しているかもしれない。

 会見で司会者が「過去に飛行機に乗り遅れて、あなたをがっかりさせたF1ドライバーはいますか?」と尋ねると、シュタイナー代表は「イエス!!」と答え、その名前を尋ねられると、こう即答した。

「ケビン・マグヌッセンだ!! でもレースじゃない。しかし彼が乗り遅れた飛行機は、チームとの最初のミーティングに向かうためのものだった。待っていたのはジーン・ハース(チーム創設者&オーナー)だ。ケビンから電話が来て『いまフランクフルトにいて、カリフォルニア行きの乗り継ぎ便に乗り遅れてしまった』と言うんだ」

 それを聞いたシュタイナー代表は、驚くこともなければ、もちろんマグヌッセンを叱ることもなかった。

「まあ、そういうことにはかなり慣れているからね。結構落ち着いていたよ。彼のために別の飛行機をすぐに手配した。そして彼が翌日にやってきた来た。そのときも、別にパニックにはならなかったよ」

 そんなふたりのドライバーと一緒にレースをするのは今シーズン限り。しかし、ハースは2021年のドライバーをまだ発表していない。

 その件について尋ねられたシュタイナー代表は「発表する日は教えられない。だって、それを教えてもまた次の質問が来るからね。いつ発表するかはわからない。でも、もうすぐ。(契約合意まで)あと少しという状況だと言っておこう」

 現在、来シーズンのハースレギュラードライバーとして有力なのは、FIA-F2で活躍している若手たちだ。果たして、そのなかから誰がシートを獲得するのか。いずれにしても、ハースのシートを獲得したければ、その交渉に参加するための飛行機にはくれぐれも遅刻しないことだ。