ポルシェGTチームがLM-GTEプロクラスで走らせている92号車ポルシェ911 RSR(ケビン・エストーレ/ミカエル・クリステンセン)は、11月13日に行われたWEC世界耐久選手権第8戦バーレーンの予選においてクラス2番手となったが、削除されていた予選ラップの復活したことにより同クラスポールポジションから決勝をスタートすることになった。
92号車ポルシェはWECバーレーンの金曜夜に行われた予選で好タイムを記録するも、ニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセン駆る95号車アストンマーティン・バンテージAMR(アストンマーティン・レーシング)に0.068秒差で敗れ、予選2番手となった。
しかし、エストーレがトラックリミットの限度を超えたとして削除されていたアタックラップのタイムが“復活”したことで状況は一変する。
フランス人ドライバーのラップタイムはセカンドベストの1分56秒774が採用されていたが、元のベストタイムである1分56秒589が生き返ったため、92号車の平均タイムは1分56秒505となった。
このタイムはティームとソーレンセンが記録した1分56秒521を上回るものであり、結果、92号車ポルシェがLM-GTEプロクラスのポールシッターとなった。
ポルシェのポールポジションは更新された公式リザルトで確認されており、クラス2番手に95号車アストンマーティン、AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoが3番手に入っている。
また、GTEアマクラスでも54号車フェラーリ488 GTE Evoの削除されたタイムが復活。6番手となっていたAFコルセのマシンを5番手に引き上げ、チーム・プロジェクト1の2台の間に割り込ませている。
さらに、予選下位に沈んだ88号車ポルシェ911 RSR(デンプシー・プロトンレーシング)と、86号車ポルシェ911 RSR(ガルフ・レーシング)にも採用タイムの変更があり、デンプシーポルシェがクラス8番手、ガルフポルシェがクラス9番手というオーダーに更新された。
なお、LMP1とLMP2クラスの予選結果ではトラックリミット違反の取り消し変更はなく、暫定結果がそのまま正式結果となっている。