2020年F1第14戦トルコGPのフリー走行2回目は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは5番手となっている。
現地時間15時からのFP2。気温15度、路面温度19度と、FP1開始時よりやや温度は上がったものの、路面グリップに劇的な改善は見られない。トラクションをかけると、簡単にホイールスピンしてしまう。このセッションから上位勢もミディアムタイヤを履き始めたが、それでもなかなかスロットルを開けられない。
とはいえボッタスをしのいでトップに立ったフェルスタッペンは、1分33秒台から1分32秒台へと着実にタイムを短縮。直後にはアルボンが、1分31秒台のトップタイムを叩き出した。この日のアルボンには、前戦までのような不安定な挙動は見られない。午後になって風が強くなったが、その影響もないようだ。
開始後30分には、フェラーリの2台がソフトタイヤを装着。シャルル・ルクレールが4番手、セバスチャン・ベッテルが5番手まで順位を上げた。ただしハードタイヤで最速タイムを出したアルボンに比べ、0.6~0.8秒遅い。
「ソフトは、ひどいタイヤだ。すぐにグレイニングが出る」と言っていたルクレールだが、その直後に1分30秒751で首位に立った。しかしまもなく、真っ先に1分29秒台に入ったアルボンがその座を奪い返した。
その後はルクレールとフェルスタッペンが、トップタイムを出し合う展開になった。開始後59分には、フェルスタッペンが1分28秒330までタイムを伸ばした。ルクレールは0.4秒落ちの2番手。メルセデス勢はここまでタイヤの温まりに苦労しているようで、ボッタスがフェルスタッペンから0.5秒落ちの3番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は0.9秒落ちの4番手に留まっている。
アルボンはチームメイトから1秒遅れの5番手まで後退。一方でアルファタウリ・ホンダ勢はダニール・クビアト6番手、ピエール・ガスリーも7番手に付け、午前中のFP1に続いてホンダPU搭載マシンが上位を占めている。
残り30分になって、各車はようやくロングランを開始した。上位勢ではフェラーリだけが、ルクレールがソフト、ベッテルはミディアムに分けて周回。他はソフトでの走行に専念した。ソフトでのロングランペースは、ハミルトンが1分31秒台後半、ボッタスとフェルスタッペンが1分32秒台前半のペースだった。
終盤にはメルセデス、レッドブル、そしてルクレールもミディアムに履き替えたものの、4~6周でチェッカー。その中ではルクレールが、1分31秒台前半の速さを見せた。