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ファーストリテイリング時価総額9兆円に肉薄 ユニクロ「+J」復活で上場来高値更新

2020年11月13日 17:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「ユニクロ」のロゴ Image by: FASHIONSNAP.COM
ファーストリテイリングの株価が前日比2810円(+3.49%)高い8万3430円で取引を終え、昨日に続き上場来高値を更新した。同日終値ベースの時価総額は約8兆8497億円と9兆円に迫る勢いで伸長している。

 同社の株価は、柳井正代表が10月に開いた決算発表会で今期の連結純利益について「最高益を見込んでいる」と発言したことから期待の買いが集まり、11月6日には終値で7万5480円を付け時価総額が8兆円を突破。その後も上場来高値を更新し続け、11月12日には終値が8万円の大台に乗り、時価総額も8兆5516億円と先週より7%近く上昇した。11月13日の今日は「ユニクロ(UNIQLO)」がデザイナーのジル・サンダー氏とコラボレーションした「+J(プラスジェイ)」の復活コレクションが発売され、主要店舗を中心に行列ができるなど話題を集めたことも好材料になったと見られる。
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 目下、ファーストリテイリングが目指すのは「ザラ(ZARA)」を擁する世界最大手のアパレル企業インディテックス。インディテックスの11月12日の終値は26.39ユーロ(約3273円)で、時価総額は約822億ユーロ(約10兆2000億円)。約1兆2000億円の差があるが、コロナショック以降インディテックスの株価は低迷しており、ファーストリテイリングがこのペースで上昇が続けば世界一のアパレル企業となることも現実味を帯びてきている。
 なお、ファーストリテイリングは今月20日に「ジーユー(GU)」と人気作品「鬼滅の刃」のコラボコレクション第2弾の発売を控えている。第1弾コレクションの発売時に売り切れが続出したことから、新作発売に伴い株価の動きにも注目が集まりそうだ。
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