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道路の穴にクリスマスツリーを植えた男性 “お役所仕事”の市に抗議(米)<動画あり>

2020年11月13日 16:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

道路の穴に植えられた小さなクリスマスツリー(画像は『News Break 2020年11月10日付「Man plants Christmas trees in North Attleborough potholes」』のスクリーンショット)
アメリカのある都市で地元ドライバーを悩ます“悪路”があった。国道でありながら道路には複数の穴が開いていることから、そこを走行した男性の車のタイヤは大きくすり減ってしまい、修理に出すと6万円以上もかかってしまったという。男性は道路の穴について市に何度も補修を依頼していたが、一向に動きが見られなかったことから少し変わった抗議を行うことにした。『UPI.com』『The Washington Newsday』などが伝えている。

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米マサチューセッツ州アトルボロ在住のケヴィン・マーティンさん(Kevin Martin)は今月7日の夜、夕食を買いに行くためアレン通り近くの国道1号線を車で走っていた。しかしコンクリートで舗装された道路には複数の穴が開いており、その上を走ってしまったことでタイヤは激しくすり減ってしまった。

このタイヤを修理に出すと、600ドル(約6万3千円)を支払う羽目になったという。ケヴィンさんは「本当にうんざりです。この道路でタイヤがすり減ってしまったのは私だけではないはずです。市に何度も補修を依頼したのに、今まで何もしてくれないのです。『確実に市が動いてくれるように何かしなければ』とこの時に思いました」と話している。

個人的に穴を埋めようとすることも可能だったが、多くの穴が開いていたことや国道1号線は交通量が多く危険な作業になってしまうことからケヴィンさんは市に繰り返し道路の修繕を依頼していたという。

そして今月9日、ケヴィンさんはついに抗議を行うことにした。交通量が比較的少ない早朝に家を出たケヴィンさんは仕事に向かう途中に問題の道路へ向かい、穴の開いた部分になんと赤いリボンのついた小さなクリスマスツリーを植えていったのだ。

のちのインタビューで「なぜクリスマスツリーなのか」を問われたケヴィンさんは、「信じられないかもしれないけど、お店に入ったらクリスマスツリーがセールで売っていたからそれに決めただけなんだ」と明かしている。

なんとか市に道路の修理をさせたいケヴィンさんの行動は実を結び、同日の午後にはクリスマスツリーが撤去され、穴も塞がれたそうだ。

ノース・アトルボロ警察はFacebookにて「見たところ誰かさんは既にクリスマスムードを楽しんでいるようだ。これは道路の穴を塞ぐ方法としてはいかがなものかね」と写真付きで投稿したが、不適切と判断したのか現在は削除されている。



画像は『News Break 2020年11月10日付「Man plants Christmas trees in North Attleborough potholes」』『WSBT-TV 2020年11月10日付Facebook「“I just, you know, I kind of was fed up,” he said.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)