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結婚後の仕事、どうする予定? 共働きのメリット・デメリットまとめ

2020年11月12日 07:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
時代とともに、結婚生活のあり方や働き方は大きく変化してきました。昨今では、結婚後も双方が仕事を続ける「共働き世帯」が増えているのも、変化の1つと言えます。

共働き世帯が当たり前の選択肢となってきた一方で、「結婚後も仕事を続けるべきか」「専業主婦(夫)になるべきか」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

本記事では、共働きのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。結婚生活を送るうえでの参考にしていただければ幸いです。

共働きのメリットは?

まずは、共働きのメリットについて紹介します。
○世帯収入が増える

共働きのメリットとして、多くの方が最初に思い浮かべるのが世帯収入の増加でしょう。夫婦で両方がフルタイムで働けば単純計算で収入は2倍近くに増えることになります。収入に差があったとしても、ひとりだけが働く場合と比較するとほぼ確実に収入は増えることは間違いありません。

経済的に不安定な時代ということもあって、以前よりもより多くの収入を確保することが重要視されるようになりました。こういった背景もあって共働きで少しでも世帯収入を増やしたいという家庭も増えています。
○経済的なリスクを分散できる

経済的なリスクを分散できる点も共働きのメリットのひとつです。

終身雇用制が崩壊し、一度就職すれば生涯安泰……という考え方はできなくなりました。働き方が多様化していく中で、「いつか急に収入がなくなる」という可能性は少なくありません。共働きであれば、どちらか一方の収入が激減したとしても、もう一方の収入で生活をキープできます。
○将来的に貰える年金が増える

「老後2,000万円問題」が話題になって久しいですが、将来的に貰える年金の額が減ってしまうという予測もあり、老後に不安を抱えている方も多いかと思います。

どちらかが専業主婦(主夫)だった場合、年金は基本的に収入がありませんので国民年金となります。しかし、正社員で夫婦共働きの場合、両方が厚生年金に加入することができますので、定年後に支給される年金も増えるのです。

近年では年金のみでは生活することができず、定年後に再就職するという方も増えています。それだけ老後の生活不安は大きなものとなっていますので、このメリットのために共働きを選択するという世帯も多いようです。
○家庭と社会との接点が増える

経済的なメリットばかりに注目してしまいがちですが、家庭と社会との接点が増えるという点も共働きならではの利点です。

一方、専業主婦(夫)になると生活の中心が家庭になるため、どうしても社会との接点が少なくなってしまします。そうした環境が続くと、少なからず、社会性が失われてしまう可能性があります。それに対して共働きであれば、夫婦の両方が社会に出ていますので接点が増え、社会性も維持できます。この社会性は育児にも大きく影響すると言われています。

共働きのデメリットは?

共働きでの生活を選ぶかどうかを決めるためには、メリットだけで考えることはできません。続いて、共働きのデメリットについてご紹介します。
○家事分担の悩み

共働き世帯の多くで悩みになっているのが家事分担です。夫婦の両方が働いていると、どうしても家事に割く時間は少なくなってしまいます。

毎日の食事や洗濯、掃除といった基本的な家事だけでも大きな負担になってしまいがちです。共働きの場合、夫婦で家事の分担をすることになりますが、帰宅時間がバラバラだったり、休日が不定期になったりすると決めた分担通りにこなすことができず、どちらか一方に負担が集中してしまうというケースもあります。そうなれば、家事の分担でストレスを溜めてしまい、夫婦の不和を引き起こすかもしれません。

○支出が増加する

共働きの場合、収入が増えますがその分支出が増加する可能性があります。細かく家計の管理をする余裕もありませんので、単純に無駄遣いしてしまったり、食事の用意ができずに外食に頼ったりする機会も増えます。

また、夫婦の両方が外に出て社会との接点も増えますのでその分だけ交際費も増えることになるでしょう。いくら収入が増えたとしても、それ以上に支出が増えてしまっては意味がありません。収入面のみでなく支出にもしっかりと注目する必要があります。
○育児の時間確保が難しい

育児も共働きの大きな壁となります。育児には休みがなく、子供が自立するまで長く続きます。そのため、仕事との両立が難しいのです。実際に、結婚後は共働きをしていても、出産をきっかけにどちらかが仕事を辞めるという方も少なくありません。

もちろん、近年では共働き世帯を支援すべく、男女ともに育児休暇などを取得しやすくなっています。しかし、まだまだ社会全体に普及しているとは言えず、育児のために仕事を辞めたり、フルタイムで働くことができず正社員からパートタイマーに切り替えたりする方が多いのが現実です。
○妊娠・出産などの家族計画が難しい

育児に関連していますが、妊娠や出産は女性にとって大きな負担となります。仕事を優先すると、どうしても妊娠や出産などの家族計画が難しくなってしまうという点も共働きのデメリットとなります。

共働きか専業主婦(夫)どちらを選ぶべき?

上記の通り、共働きにはメリットとデメリットの両方があります。

しかし、仕事の内容や置かれている状況は人によって異なりますので、共働きと専業主婦(夫)のどちらを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。そこで、後悔のない選択するためのヒントを3つ紹介します。
○結婚後の生活を具体的にイメージしてみる

まずは結婚後の生活を具体的にイメージしてみましょう。共働きの場合、いずれかが専業主婦(夫)になった場合、それぞれで想像してみてください。

もちろん、完全に未来を予測することはできませんが、それぞれの仕事の内容や置かれている状況などからできるだけ具体的にイメージしてみると、どちらの生活を選ぶのかを検討する材料を見つけることができるでしょう。ポイントは経済的な面と家事などの生活面の両サイドからイメージすることです。
○子供がいつの段階で欲しいのかを考える

先述の通り、育児は共働きを維持する上で大きな壁となります。そのため、子供がいつの段階で欲しいのかを考えるようにしましょう。

子供ができるまでの間は共働きでできるだけ貯金を貯めるという家庭も少なくありません。結婚後、すぐに子供が欲しいと考えているのではない場合、一旦それまでの間共働きで過ごすという選択肢もあります。いつの段階で子供が欲しいのかや、家族計画をしっかりと考えてみましょう。
○将来的な仕事復帰が可能なのかを考える

育児が一段落したら、仕事復帰をするという選択肢もあります。

例えば、専門的な技術や資格などを持っている方の場合、長いブランクがあっても好条件で仕事復帰できるケースもあります。そこで、結婚後一旦共働きを解消するとしても、将来的な仕事復帰が可能なのかを考えてみましょう。

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共働きは結婚後の選択肢のひとつです。置かれている環境や考え方は人によって異なりますので、必ずしも共働きが幸せな生活につながるとは限りません。そこで、重要となるのがメリットとデメリットの両方をしっかりと頭に入れて検討することです。

今回ご紹介した共働きのメリットやデメリットを頭に入れた上でしっかり検討してみてください。(Nagi Yuki)