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トランプ大統領の元妻「負けは負け」「すべて早く終わってほしい」と本音漏らす

2020年11月11日 10:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

往生際の悪いトランプ大統領に元妻イヴァナ・トランプさんも呆れ気味
ジョー・バイデン次期大統領に世界中が期待を寄せるなか、依然として敗北演説を拒否しているドナルド・トランプ大統領。最初の妻イヴァナさんは、そんなトランプ氏の姿に「これから必死になって闘おうとするはず」「早く終わってほしい」と本音を漏らした。

中欧チェコスロバキア・ゴットヴァルドフ(現在のチェコ共和国・ズリーン)出身で毛皮モデルなどとして活躍したバツイチのイヴァナさんが、ドナルド・トランプ氏の最初の妻となったのは1977年のこと。イヴァナさんはトランプ氏との間に長女イヴァンカ、長男ドナルドJr. 、次男エリックと3人の子供をもうけニューヨークの上流社会でセレブ生活を謳歌、トランプ氏のビジネスをサポートする傍ら自身も実業家として活躍した。

トランプ氏とは1992年に離婚、調停で2000万ドル(約21億円)という莫大な金額を手にし、のちに自身の経験を元に離婚女性向けの啓発本を執筆するなどの“やり手ぶり”が話題を集めた。その後もイタリア出身の実業家や23歳も年の離れた俳優と再婚、離婚を繰り返すなど波瀾万丈な人生を送っているイヴァナさんは、時折テレビ出演やインタビューに応じて元気な姿を見せている。2017年にはあるインタビューのなかで「私がトランプのファーストワイフ(一番目の妻)」「だから私がファーストレディーのようなもの」などと冗談交じりに語り、メラニア夫人の怒りを買った―と報じられた。

そんな何かと話題を振りまいてきたイヴァナさんが、このほど『People.com』の取材に応じ、今回の選挙戦における元夫の往生際の悪さについて本音を漏らしている。

「彼は“よき敗者”ではないわね。負けるのが嫌いな人だから、これから必死になって闘おうとするはずよ。」

バイデン氏の勝利が報じられてから早3日が経過しているが、トランプ大統領は「これは盗まれた選挙だ」などと主張し続け、現時点でまだ敗北を認めていない。歴代の大統領達は「敗北演説」を行い、勝者を称えたり国民の結束を促してきたが、124年間続いたその歴史がトランプ大統領で途切れることも予想される。『CNN』のクリス・クオモ氏はそんな大統領をゴルフをするトランプ氏の映像とともに痛烈に批判、『Los Angeles Times』も「トランプ大統領は、過去の敗北演説から学ぶこともできるが、おそらくそれはしないだろう」と皮肉交じりに伝えている。

元妻イヴァナさんもトランプ大統領のそんな往生際の悪さについて、

「彼は敗者になることが嫌い、それは確かね。」
「だけど、負けは負けでしょ。」
「どちらでもいいから、とにかくすべて終わってほしいわ。本当にどうでもいいって感じ。」

と呆れ気味な様子だ。しかし3人の子供達やトランプ一家の行く末を少なからず案じているようで、イヴァナさんはこう続けている。

「彼らにはノーマルな生活、普通の暮らしを送ってほしいと願っているの。ワシントンでの生活とかそういうのじゃなくてね。ニューヨークでもどこでも、彼らの選んだ場所で普通の暮らしをしてほしいわ…。今後彼らがどうしようとしているのか、本当のところ私にもわからないの。」

『CNN』によれば、メラニア夫人や義理の息子で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏らはトランプ大統領に敗北を認めるよう説得を試みているそうだが、ドナルドJr.とエリック兄弟は断固として最後まで闘う姿勢を見せているとのこと。家族間の対立などを含め、大統領の今後の身の振り方については引き続き注目が集まっている。

現在アメリカでは新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、一日の感染者数が10万人を超える非常事態となっている。そんな状況のなかでトランプ大統領は国民にリーダーシップを見せるどころか、一番の関心事は選挙結果を巡る訴訟とバイデン政権移行準備の妨害というありさまだ。最後まで“破天荒”で“型破り”な第45代大統領には、元妻イヴァナさんでなくとも呆れてしまうのは無理もない。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)