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F1が2021年暫定カレンダーを発表、日本GPは10月10日に。史上最多23戦、3連戦2回の超過密スケジュール

2020年11月10日 19:51  AUTOSPORT web

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2019年F1日本GP
F1は11月10日、F1の2021年暫定カレンダーを発表した。事前に伝えられていたとおり、新たにサウジアラビアGP、オランダGPが加えられた史上最多23戦のスケジュールが組まれた。予定されていたベトナムGPは消滅しているものの、予定日だった第4戦4月25日はカレンダーに残っており、F1は代替イベント開催の可能性を探るものとみられる。

 もともと2020年に初開催の予定だったベトナムGPは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったが、当初来年のカレンダーには組み込まれていた。しかし、グランプリ誘致に大きな役割を果たしたハノイ市人民委員会主席のグエン・ドゥック・チュン氏が国家機密情報漏洩の容疑で逮捕された影響で、ベトナム当局はF1に対して開催キャンセルを申し出たと報じられている。

 本来2020年には5月に開催される予定だったオランダGPは、今年は中止された後、2021年には9月の日程が与えられた。初のサウジアラビアGPについては、今月、正式発表が行われ、ジェッダの新ストリートコースでナイトレースとして行われる予定であることが明らかになっている。

 また今回の暫定カレンダー発表により、来季ブラジルGPの開催地が、当初予定されていたリオデジャネイロではなく、昨年までのサンパウロ・インテルラゴスに変更されたことが分かった。リオデジャネイロの新サーキットを建設するには広大な面積にわたって森林を伐採することが必要になることから、環境保護団体から反対運動が起きており、建設作業が進んでいない。

 3月21日の開幕戦オーストラリアから12月5日の最終戦アブダビGPまで、夏休みを設けつつ23戦を組み込んだため、多数の連戦開催があり、第1戦オーストラリアと第2戦バーレーン、第7戦アゼルバイジャンと第8戦カナダ、第9戦フランスと第10戦オーストリア、第19戦アメリカと第20戦メキシコ、第22戦サウジアラビアと第23戦アブダビが2週連続開催。また、今年特例として実施されたものと思われた3週連続開催が、シーズン後半の第13戦ベルギー/第14戦オランダ/第15戦イタリア、第16戦ロシア/第17戦シンガポール/第18戦日本の2回、予定されている。

 F1は、「2021年シーズンは通常のレベルに戻れるものと確信」し、「ファンが戻って来ることを期待」していると述べている。この暫定カレンダーは、FIA世界モータースポーツ評議会による承認を受けた後に確定する。

■2021年F1世界選手権暫定カレンダー(2020年11月10日発表)
Round日程グランプリ13月21日オーストラリアGP(メルボルン)23月28日バーレーンGP(サクヒール)34月11日中国GP(上海)44月25日確認中55月9日スペインGP(バルセロナ)※65月23日モナコGP(モナコ)76月6日アゼルバイジャンGP(バクー)86月13日カナダGP(モントリオール)96月27日フランスGP(ル・キャステレ)107月4日オーストリアGP(シュピールベルク)117月18日イギリスGP(シルバーストン)128月1日ハンガリーGP(ブタペスト)138月29日ベルギーGP(スパ)149月5日オランダGP(ザントフォールト)159月12日イタリアGP(モンツァ)169月26日ロシアGP(ソチ)1710月3日シンガポールGP(シンガポール)1810月10日日本GP(鈴鹿)1910月24日アメリカGP(オースティン)2010月31日メキシコGP(メキシコシティ)2111月14日ブラジルGP(サンパウロ)※2211月28日サウジアラビアGP(ジェッダ)2312月5日アブダビGP(アブダビ)
※契約締結が条件