トップへ

ヘンリー王子「激しく動揺」戦没者追悼記念日の花輪献上を英王室から拒否される

2020年11月10日 19:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ヘンリー王子、今年の戦没者追悼式には欠席(写真は2019年撮影)(画像は『The Royal Family 2020年11月5日付Instagram「Each year in the grounds of Westminster Abbey a ‘Field of Remembrance’ is created」』のスクリーンショット)
現地時間8日、英国で行われたリメンバランス・デー(戦没者追悼記念日)の式典で、出席できないヘンリー王子の代わりに慰霊碑に花輪を置くことを王室が拒否した。同日、ヘンリー王子とメーガン妃がロサンゼルス国立墓地で個人的に花を置く姿がキャッチされた。

【この記事の他の写真を見る】

現地時間8日、ロンドンの戦没者記念碑“セノタフ(The Cenotaph)”で、戦没者を称える毎年恒例の追悼式が行われた。式典ではチャールズ皇太子やウィリアム王子らが慰霊碑に花輪を添えたが、現在米国に住むヘンリー王子とメーガン妃は出席しなかった。


英紙『The Sunday Times』は、英国での式典に出席できないヘンリー王子は自身の名前による花輪を置いてもらうようバッキンガム宮殿に個人的に要請したが、王室側から拒否されたと報じた。ヘンリー王子は過去に10年間軍隊に在籍し、アフガニスタンでは2度の任務に就くなど軍と密接な繋がりを持っている。王子は王室からの拒否という決断に、激しく動揺している様子だったという。

そんなヘンリー王子が同日、メーガン妃と共にロサンゼルス国立墓地を訪れる様子がキャッチされた。ヘンリー王子は胸に3枚のメダルを付けたネイビーブルーのスーツ、メーガン妃は黒いロングコート姿だった。2人は上着の襟に戦没者を追悼する赤いケシ(ポピー)の造花を付け、庭で切り取ったと見られる白い花を英連邦軍兵士の墓に捧げていた。

夫妻の広報担当者は「公爵と公爵夫人にとって重要だったのは、自分たちのやり方でしっかりと戦没者を追悼することです。軍に従事した人達や命を捧げた人達に敬意を表することなのです」と述べている。

式典当日、ポッドキャスト「Declassified」が配信した番組「リメンバランス・スペシャル(Remembrance Special)」では、ヘンリー王子からのコメントが公開された。

「世代を超えて受け継がれた遺産を守り、私達が今日のような生活を送れるように彼らが払った犠牲に対して感謝の気持ちを表すことなのです。みんなが一緒に過ごせない時でも、常に一緒に思い出しているのです。」

そう語るヘンリー王子は退役軍人との関係を大切にしており、彼らを称賛する言葉を述べた。

「私は退役軍人と彼らの愛する人々、特に我々インビクタス・ファミリー(負傷軍人のスポーツ大会)の人々の勇敢さと決意を称えるために、ポピーを身に着けているのです。」

ヘンリー王子は過去数年間、リメンバランス・デーにはウエストミンスター寺院にある無名戦士の墓やセノタフで行う式典に王室メンバーと共に出席していた。今年はヘンリー王子のほかにも、アンドルー王子が王室公務から退いた後、初めてリメンバランス・デーを欠席した。王子は有罪判決を受けた性犯罪者、故ジェフリー・エプスタインとの交友関係が話題になった後、公務を退いている。

画像は『The Royal Family 2020年11月5日付Instagram「Each year in the grounds of Westminster Abbey a ‘Field of Remembrance’ is created」、2020年11月8日付Instagram「“May the memory of their sacrifice and bravery remain with us always.”」』『The Duke and Duchess of Sussex 2019年11月7日付Instagram「he Duke and Duchess of Sussex joined hundreds of veterans and their families at the 91st Field of Remembrance at Westminster Abbey, to honour and remember those who lost their lives in service of their country.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)