ヌーラボは11月10日、「テレワークとサボりの関係性」に関する調査結果を発表した。調査は10月にネット上で実施し、同社運営のサービスを利用する737人から回答を得た。
テレワーク時に「上司・部下から『サボっている』と思われているのではないか」とストレスを感じている人は、20代で44.4%にのぼった。30代では34.8%、40代では29.3%と、概ね年代が上がるにつれて回答率は低下した。一方、60代以上では30.3%だった。
常にビデオ会議接続の30代エンジニア「一部のサボる人のために全員導入させられ不快」
テレワーク時に「上司・部下に対して『サボっているのではないか』と思ってしまう」という人は、20代で27.0%にとどまった。一方、30代で36.1%、40代で38.6%、50代以上で54.5%と年代が上がるにつれて回答率が上昇した。
また、「テレワークとオフィスワークのどちらの環境でよりサボってしまうか」と聞いたところ、20代の66.5%が「テレワーク」と回答。「オフィスワーク」はわずか1.5%で、残りの32.0%は「働く場所は関係ない」とした。
30代、40代、50代以上ではそれぞれ「テレワーク」が50.8%、44.3%、42.4%、「オフィスワーク」が7.0%、4.3%、9.1%、「働く場所は関係ない」が42.1%、51.4%、48.5%。「テレワークの方がサボってしまう」という人は年代が上がるにつれて減った一方で「働く場所は関係」とした人が増える傾向があった。
仕事をしているかどうかの判断基準を聞くと、最多は「プロセスで判断」(46.3%)で、僅差で「成果で判断」(45.1%)が続いた。一方で「労働時間で判断」(8.5%)も1割弱いる。年代、職種による傾向の違いはなく、人によって「仕事をしている」「サボっている」の判断基準が異なることが分かる。
また、業務ツールについては、7割が「サボり抑制に効果がある」(69.4%)と回答。導入した企業では
「始業と終業時にはコミュニケーションツールで連絡し合う。始業時にはその日の業務内容を簡単に報告。終業時には翌日の稼働予定を予告し合う。(ディレクター・マネージャー/40代」
といった効果的な使い方がみられた。一方、「『常にビデオ会議の接続義務』わたしは別にサボらないので、一部のサボる人のために全員に導入させられて不快に思っている……」(その他エンジニア/30代)といった声もみられた。