バーガーキングがマクドナルドでの注文を呼びかける　ロックダウンで苦境に立たされるライバルを支援「ワッパーが一番。でもビッグマックも悪くないですよ」（英）

大手ハンバーガーチェーン店がライバル社の利用を促す異例の呼びかけを行った。これは今月5日より再びロックダウンとなっているイギリスで、飲食店の経営が再度不安定になることを予測しての行動だった。この勇気ある行動に称賛の声が押し寄せている。『The Indian Express』『The Guardian』などが伝えた。

大手ハンバーガーチェーン店のバーガーキングは今月2日、ライバルにあたるマクドナルドを含めた近隣飲食店の利用を促す異例の投稿を公式ツイッターで行った。

投稿には1枚の画像が添付されおり、大きく「マクドナルドで注文をして下さい」と書かれている。そして「こんなことをお願いするなんて思ってもいませんでした。マクドナルドに限らずKFCやサブウェイ、ドミノピザ、タコベルなど、ファストフード店だけでなく全ての飲食店での注文をお願いします。飲食店は何千人ものスタッフを抱えており、あなたの支援を必要としています。もし支援をしたいと思っていただけるのなら、美味しい食事をデリバリーやテイクアウト、ドライブスルーで注文してください」と続けられていた。

文末には「ワッパーが一番ですが、ビッグマックを注文するのも悪くないですよ」と書かれており、自社の看板商品「ワッパー」とマクドナルドの看板商品「ビッグマック」の両者に触れて飲食店の利用を促した。

イギリスでは今月5日から4週間、再びロックダウンが始まったことで店内飲食が禁止され、飲食店は再度大きな打撃を受けると予想されている。このことから飲食店の利用を促す今回の発表に至ったようだ。

自身も苦境に立たされている中で、ライバル社とともに困難を乗り越えようとする姿勢は大きな反響を呼び、11月6日時点で17万件以上の「いいね」が集まっている。この投稿には「素晴らしいメッセージだ」「こんな状況でライバルを応援するなんて尊敬するよ」「これを見れば私のお気に入りのお店だということが分かるでしょ？」「マクドナルドファンから最大の敬意を贈ります」など多くの称賛のコメントで溢れた。

画像は『Soltivo Digital Agency　2019年12月25日付「How Burger King Vs McDonald’s marketing can teach you to get profit.」』『Burger King　2020年11月2日付Twitter「We know, we never thought we’d be saying this either.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）