トップへ

救急車のため混雑する道路を自力で走り道を作った警察官 「彼はヒーローだ」(印)<動画あり>

2020年11月07日 05:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

車両でひしめき合う道路を走り、ドライバーに声をかける警察官(画像は『Hindustan Times 2020年11月5日付「Cop in Hyderabad runs through heavy traffic to clear way for ambulance. Watch」(Twitter/@AddlCPTrHyd)』のスクリーンショット)
このほどインド警察が、ツイッター上に投稿した動画が大きな話題となっている。動画には1人の警察官が混雑する道路を自らの足で走り、後ろを走る救急車が患者を乗せて病院に急行できるように道を作っているのだ。この行動に多くの称賛の声が集まっている。『Hindustan Times』『NDTV』などが伝えた。

【この記事の動画を見る】

インドのケララ州コチ市で今月2日、救急車が患者を乗せ病院に急いでいた。しかしその時間帯は多くの車両で道路が混み合っており、救急車はなかなか前に進むことができなかった。

この事態を受け、インド交通警察のG・バブジさん(G. Babji)が渋滞する道路を自らの足で走り、車やバイクの運転手に声をかけながら後ろを走る救急車のために道を作ったのだ。この作業は約2kmにも渡って行われたと報じられており、バブジさんはその間ずっと走り続け、緊急車両のために道を作っていたという。

その様子は動画に撮影され、インド交通警察の副所長であるアニル・クマールさん(Anil Kumar)が今月4日にツイッターに投稿した。すると瞬く間に拡散され、11月6日時点で再生回数が83万回を超えるという大きな反響を呼んだ。コメント欄には、「素晴らしい人だ」「彼は警察としての仕事以上のことをしてくれた」「彼の行動は誇らしいわ」「彼はヒーローだ」とバブジさんを称賛する声が多く集まった。

バブジさんのこの行動を称え、ハイデラバード警察では記念品を贈ったという。バブジさんは「誰が救急車に乗っていて、どこの病院に運ばれるかは知りませんでしたが、救急車のために道を作ることができて良かったです」とコメントしている。

インドの道路は車やバイクなど大量の車両がひしめき合い、現地を訪れた日本人も驚くことが多い。バブジさんの動画をシェアした人の中には「バブジ警察官の行動は素晴らしいものです。一方で救急車がサイレンを鳴らしているのに道を作ろうとしていない人々は最低だ。警察官が救急車のために道を作らなければいけないという事実が恐ろしいです」とのコメントも見られた。



画像は『Hindustan Times 2020年11月5日付「Cop in Hyderabad runs through heavy traffic to clear way for ambulance. Watch」(Twitter/@AddlCPTrHyd)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)