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「ジェニーファックス」21年春夏コレクションをVRプレゼンテーションで発表、会場は新宿の中華料理店

2020年11月07日 01:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

2021年春夏コレクションより Image by: JennyFax
台湾出身のデザイナー シュエ・ジェンファン(Shueh Jen-Fang)が手掛ける「ジェニーファックス(JennyFax)」が、2021年春夏コレクションをVRプレゼンテーション形式で発表した。会場は新宿の中華料理店「隨園別館」3階。VR映像内で全28ルックを披露した。

 今シーズンは1980年代のOLをイメージして製作。当時流行したパワーショルダーを想起させるパフスリーブのルックが目立ち、モデルのヘアスタイルには「すだれ前髪」や「トサカヘア」を取り入れていた。昨今は新型コロナウイルスの影響で、マスクやワンマイルウェアの製作に乗り出すブランドが増えているが、ジェンファンは新型コロナが与えた製作面での影響については「特にない。いつもの感じで良いのではないかと思った」と話している。
 会場では円卓にVRのヘッドセットが並べられ、着席するとウエイトレスに扮したスタッフによりお茶が提供された。ヘッドセットを着用すると、会場となった隨園別館3階でモデルたちが歩くランウェイショーの映像が流れた。

 コレクションは、袖元にフリルをあしらった白のブラウスにスカートやジャケットをスタイリングした比較的シンプルなルックや、サテンやチュールといった異素材を組み合わせたドレス、レオタードのようなミニワンピース、テーブルクロスをイメージしたジャケット、パステルカラーで彩ったパフスリーブのドレス、キャラクターを総柄プリントしたミニドレスやエプロンなどで構成。モデルが着用していたシューズにはパステルカラーのパンティを複数枚被せてアレンジしていた。

 フィナーレ後は映像が切り替わり、モデルが円卓で食事をしている様子で幕を閉じた。ヘッドセットを外すとテーブルには豚角煮饅が置かれていた。ジェンファンはVRプレゼンテーションを行った理由について「コロナ禍で新たな表現方法を模索していた時に、VRにチャレンジしてみたいと思った」とコメント。会場の選定理由については「VRでやるからこそ、リアルなショーではできないような狭い場所でやってみたかった」と説明しており、当初は厨房で収録する予定だったが、店内の夜の雰囲気が良かったことから3階の宴会場に会場を変更したという。

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