TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は12月4~6日にイタリア、モンツァでの開催が予定されているWRC世界ラリー選手権第7戦に、TGR WRCチャレンジプログラムドライバーの勝田貴元が参加することを確認した。
日本人WRCレギュラーを目指す勝田は今シーズン、開幕戦モンテカルロをはじめ、第2戦スウェーデン、第4戦エストニア、第6戦イタリア・サルディニアの計4ラウンドに出場しトヨタ・ヤリスWRCをドライブしてきた。
新型コロナウイルスの影響で中断されていたシリーズの再開ラウンドとなったエストニアでは、トップ5フィニッシュまであと少しというところまで迫ったものの、最終日にクラッシュを喫しラリーを終えている。
また、直近の第6戦イタリアでは2度のクラッシュでリタイアに。最高峰クラスを戦うことの難しさに直面している。
しかし、次戦のモンツァはその名のとおり、モンツァ・サーキットがステージに組み込まれるターマック(舗装路)ラリーだ。カートでレースキャリアをスタートさせ、全日本F3選手権でトップ争いを繰り広げた勝田にとってみれば、これまでのラリーと比較して有利な条件であることは間違いないだろう。
「正直なところ、レースからラリーの世界に入ってから、ふたたびサーキットに戻ってくるとは予想もしていませんでした」とWRC.comに語った勝田。
「モンツァ・サーキットは世界でもっとも歴史のあるサーキットのひとつなので、そこいることができるのはとてもうれしいです」
ラリーの舞台がサーキットとなることで自信を覗かせる勝田は「他のターマックラリーに比べてもリスクが少ないと思うので、いろいろなことにチャレンジできると思います」と続けた。
「僕がこれまでにトラックで経験したことが、いくつかのセクションで少しでも役立つことを願っています」