トップへ

トイレに1年半、夫に監禁されていた妻が救助される(印)<動画あり>

2020年11月05日 14:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

閉じ込められていたトイレから救出された女性(画像は『The Indian Express 2020年10月23日付「Woman locked inside toilet for over a year by husband rescued in Haryana」(Source: ANI)』のスクリーンショット)
インドで1年半もの間、狭いトイレの中に閉じ込められていた女性が救助された。女性は夫によって監禁されたと主張しており、救助された当時は歩くこともできなかったという。『The Indian Express』『Hindustan Times』などが伝えている。

【この記事の動画を見る】

去る10月14日、インドのハリヤナ州パニパットの農村部で夫によってトイレに1年半も監禁されていた35歳の女性が救助された。

女性は村人によって通報され、女性保護と児童婚を取り締まる地元の職員と警察によって救助されたが、彼女は自分で歩くこともできず、職員に抱きかかえられてようやくトイレの中から脱出することができた。

女性は監禁されている間、食事も満足に与えられていなかったようで、身体はやせ細り体力も無く、トイレのドアを開けた時には不衛生な中で横たわっていたとのことだ。

女性を救助した職員のラジーニ・グプタさん(Rajni Gupta)は、当時の女性の状態を次のように明かした。

「女性はとても弱っていたようで歩くことすらできませんでした。そして彼女に食事を与えたところ、チャパティ(インドの薄焼きパン)を8枚も食べていました。どうやら彼女は監禁中に適切な食べ物と飲み物が与えられていなかったようです。」

救助された女性には17年間連れ添った夫ナレシュ・クマール(Naresh Kumar)と15歳の娘、11歳と13歳の息子がいるが、彼女は夫のナレシュによって監禁されたと主張している。

警察がナレシュに供述をとったところ、彼は「妻は精神状態に問題があり、医者に診せたが改善が見られなかったためトイレに閉じ込めた」と話したという。

しかしラジーニさん曰く、女性との会話で特におかしい点はなかったそうだ。ラジーニさんは「女性の夫は彼女を精神的に不安定だと話していますが、それは事実ではありません。私達は彼女と会話をしましたが全くもって問題はありませんでした」と語った。

警察は念のため、女性の精神状態を確認するべく医師に連絡を取る予定とのことだが、ナレシュは今回の件で既に告訴されており、警察では3人の子供達も監禁に加担していたか捜査を行う予定だ。

現在、女性は病院で治療を受けた後、彼女のいとこと一緒に暮らして養生しているという。



画像は『The Indian Express 2020年10月23日付「Woman locked inside toilet for over a year by husband rescued in Haryana」(Source: ANI)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)