2020年11月05日 11:51 弁護士ドットコム
今、大ブームを巻き起こしているアニメ「鬼滅の刃」。もはや社会現象ともなっていますが、「鬼滅の刃」が好きすぎて「登場人物の名前を子どもにつけたい」と思う人も出てきているようです。
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Yahoo!知恵袋には、「息子に善逸(ぜんいつ)と名付けても良いですか?由来は『鬼滅の刃』の我妻善逸からです」「もうすぐ生まれてくる娘の名前を『禰豆子』にしようと思います。どう思いますか?キラキラネームですか?」といった命名に関する質問が複数ありました。
これに対し、回答は賛否両論が巻き起こっています。ある人は「古風すぎます。自分がキャラクターの名前からつけられたと知ったらショックでしょうね」と否定的なコメント。「『禰』の文字は難し過ぎてサインが面倒になる」という現実的な意見もありました。
本当に名前をつけた人がいるかは定かではありませんが、子どもの名前は一生残るもの。登場人物の名前を命名された「鬼滅キッズ」は、あとから名前を改名できるのでしょうか。
改名には、2つのパターンがあります。漢字はそのままで、読み方だけを変えることは、それほど難しくはありません。
例えば「主将」と書いて「きゃぷてん」と読む名前の場合、「かずまさ」などと読み仮名を変えられます。この場合、市町村役場で「住民票ふりがな修正申出書」を届け出ることで、必要な手続は完了です。(https://www.bengo4.com/c_3/c_1340/n_6038/)
ただ、読み方だけでなく、名前の漢字から変える場合は、家庭裁判所の許可が必要になります。2019年には、親に「王子様(おうじさま)」と名付けられた当時18歳の男性が、改名を申し立てたことが話題となりました。(https://www.bengo4.com/c_23/n_9355/)
変更許可申立書では理由を選ぶ欄があり、「王子様」と名付けられた男性は「奇妙な名である」という理由で申し立てをしていました。
子どもだけでなく、大人も夢中になっている「鬼滅の刃」。いくら好きと言えども、登場人物の名前をそのまま命名すると、将来子どもが生活する上で困ることも出てきそうです。子どもの名付けは、慎重にしましょう。