11月4日、ホンダとレッドブルのジュニアドライバーである角田裕毅が、イタリア・イモラで初のF1テストに臨む。テストを行うアルファタウリのチーム代表フランツ・トストは、角田を2020年F1シーズン終盤3戦のどこかで、フリープラクティス1回目に参加させる計画であると述べている。
レッドブル首脳陣は、角田を2021年にアルファタウリからF1にデビューさせる意向を持ち、角田を今年のF1フリー走行1回目で走らせたいと考えている。レッドブルは、FP1出走の条件を満たすため、角田にF1マシンでの300km走行をクリアさせることを計画。角田は4日、イモラ・サーキットで2018年型トロロッソSTR13に乗ることが決まった。
角田のF1テストについて、トスト代表は次のように語っている。
「彼はイモラで走るわけだが、F1マシンに乗るのはこれが初めてなので、しっかり慣れていく必要がある」とトスト。
「我々としては、彼がバーレーンかアブダビでFP1に参加できるように、300kmの走行をクリアさせたいのだ」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、角田を2021年にアルファタウリに乗せる意向であると公言している。ピエール・ガスリーの残留が正式に発表されたため、角田が加入する場合、ダニール・クビアトが離脱することになる。しかしトスト代表は、角田はまず、現在参戦するFIA-F2選手権において、F1参戦のためのスーパーライセンス取得の条件を満たすだけの成績を挙げる必要があるとして、それまでは決定とはいえないと強調した。FIA-F2選手権は残り2ラウンドであり、現段階で角田はランキング3位に位置している。
「候補は誰もいないより何人かいた方がいい」とトスト。
「レッドブルが近いうちに決断を下すだろう。ただ急いではいない。シーズン終了前に決まるならそれはいいことだが、角田がF2ランキングのどの位置を最終的に獲得するかにかかってくる」
「すべてはF2でのランキング次第だ」
トストは、角田を起用したいと考える理由は、ホンダのジュニアドライバーであることではなく、彼が優秀なドライバーであるからだと示唆した。
「トロロッソあるいはアルファタウリが、スポンサーに関連して契約についての決定を下したことはない」とトスト。
「我々はいわゆる姉妹チームであるが、レッドブルは我々が好結果を出すことを期待している。つまり我々のドライバーは、F1で成功するために必要な能力とスキルを持っている者でなければならないのだ」