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ハロウィンのお菓子をもらいに行けない小児がん女児の家の前に沢山のお菓子が積まれる 母「見知らぬ子供へ愛を示した善良で寛大な子供達がいることを多くの人に伝えて」(米)

2020年11月04日 05:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

小児がんを患う3歳の女児(画像は『Courtney Thomas 2020年9月16日付Facebook』のスクリーンショット)
パンデミックの中、今年もハロウィンの「トリック・オア・トリート」で近所でお菓子をもらう子供達がいたようだが、このほどアメリカで小児がんを患っている女児の家に、お菓子を求めてやってくるはずの子供達からたくさんのお菓子が届けられた。『Metro』『InspireMore.com』などが伝えている。

米ジョージア州アトランタに住むコートニー・トーマスさん(Courtney Thomas)が10月31日、ハロウィンの日に起きた心温まる瞬間を捉えた写真をFacebookに投稿したところ注目が集まった。写真には、コートニーさん宅の庭にたくさんのお菓子が積まれている様子が捉えられていた。

コートニーさんにはゾーイちゃん(Zoe)という3歳になる娘がいるが、今年2月に血液のがんとも言われる急性リンパ芽球性白血病と診断された。それ以来ゾーイちゃんは予断を許さない状態で過ごしてきた。

毎年ハロウィンの日に「トリック・オア・トリート」で近所の人からお菓子をもらっていたゾーイちゃんだったが、今年は出かけることはもちろんのこと、外部からのウイルス感染を防ぐためにお菓子をもらいにくる子供達が来ても玄関ドアを開けることができなかった。

ハロウィンの当日、コートニーさんは玄関前の庭に「ごめんなさい。キャンディーはありません。うちには小児がんの子供がいるの。来年また会いましょうね」と看板を立てた。

するとその後、コートニーさんが予想だにしなかったことが起こった。その看板の前にたくさんのキャンディーやチョコレートがあり、近所の子供達が「トリック・オア・トリート」でもらったお菓子をゾーイちゃんのために次々と置いていったのだ。

このお菓子の山を見たとたんにコートニーさんは感極まり、涙が止まらなかったそうだ。そして積まれたお菓子の写真とともにFacebookに次のように綴った。

「もう、涙が止まりません。よく『最近の10代や子供達はなってない』なんて言いますが、それは間違っているというものです。今日、私達の庭にこの看板を立てました。うちの近所には300~400人もの子供がいます。この看板は子供達がうちのドアをノックした後、お菓子がもらえないことに失望しないように立てたものです。」

「そして今夜、玄関のセキュリティカメラを覗くと子供達が看板の前に立ち寄る姿を目にしました。写真ではよくわからないかもしれないけど、本当にたくさんのお菓子がここにありました。中には美味しそうなものも…。」

「さて、真面目な話に戻りますが、もし皆さんの子供がこの素敵な贈り物をしてくれたのであれば、これが私達にとってどれだけ意味のあることだったか子供達に伝えてあげてください。今年最高のキャンディーナイトに見知らぬ子供へ愛を示した、善良で寛大な子供達がいることを多くの人に伝えてください。」

コートニーさんの投稿には多くの人が温かい気持ちになったようで、次のようなコメントが寄せられた。

「なんて素敵な出来事なんだ! そして娘さんには強くあってがんに打ち勝ってほしい。」
「これは将来に希望が持てるってこと。私達の子供もこんな思いやりを持つようにと教えています。」
「世界にはもっとたくさんの愛情深い親切な人がいます。こんな善良な人が世にいるなんて神に感謝です。」

コートニーさんのFacebookには、今も多くの人からゾーイちゃんの回復を願う言葉が届いている。

画像は『Courtney Thomas 2020年9月16日付Facebook、2020年10月31日付Facebook「I can’t stop crying」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)