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大幅改良でもお買い得に? アウディ「A4」の最新モデル

2020年11月03日 11:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
大幅な改良を受けて10月に日本で発売となったアウディ「A4」。フルモデルチェンジ並みの進化を遂げたにもかかわらず、価格は改良前に比べ下がっているとのことなので、今がお買い得かもしれない。実際に試乗して、アウディ ジャパンに話を聞いてきた。

○新型「A4」は戦略的な価格設定に

2016年のフルモデルチェンジで5世代目となったA4が、今回のマイナーチェンジで大幅に進化した。グレード構成は改良前の「base」「sport」「S line」から「base」「advanced」「S line」に変更となっているが、「advanced」というグレードは改良前の「S line」の外装を標準装備としている。

今回のマイナーチェンジでA4は、ベルト駆動式オルタネータースターターと12Vのリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を採用した。MHEVに電力の蓄えがあれば、停止状態からの発進や中速での加速などでモーターのアシストが得られる。

MHEVを搭載したことにより、高速でコースティング(惰力走行、時速55キロ以上)をしている時にエンジンを完全停止し、燃料消費を抑えるという新機能も使用可能となった。バッテリーに残っている電力量にもよるが、最長で20秒くらいはエンジン停止状態を保持できるという機能で、その燃料消費抑制効果はエンジンの気筒を一部休止させる「気筒休止システム」の「比ではない」(アウディ ジャパン)とのことだ。

マイナーチェンジを経たアウディ「A4」の価格はセダンが455万円~627万円、ワゴンが484万円~656万円。標準装備は改良前に比べ充実しているにも関わらず、価格は「テコ入れ」(アウディ ジャパン)したという。実際、改良前の「sport」(45 TFSIエンジン搭載のセダン)が624万円であったのに対し、改良後の「advanced」(同)は580万円となっているので、数十万円の値下げを断行したようだ。アウディ ジャパンの商品担当は、競合の厳しさなどを考慮した戦略的な値付けだと説明する。

外装を一新し、アウディ ジャパンの社員でも「バッジが隠されていれば、A6と見分けるのが難しい」と口にするほどの進化を遂げたアウディのA4。MHEVや最先端のインフォテインメントシステムを採用したのに値段が下がっているというのは驚きだ。ちなみに、2021年早々にはディーゼルエンジン(TDI)搭載モデルも導入の予定だという。(藤田真吾)