パーソルキャリアは11月2日、女性の仕事に関する調査結果を発表した。調査は8月にネット上で実施し、20~59歳の正社員女性3358人の回答を集計した。
女性の仕事満足度を職種別にみると、1位は「営業企画・経営企画・事業企画・新規事業開発」(66.6点)だった。僅差の2位は「店長」(66.4点)。3位には「貿易事務」「意匠設計・構造設計・内装設計・インテリア・積算・設計管理」(各66.1点)が続いた。
営業企画は「自分の提案が承認されるとやりがいを感じる」などの声
以降は「編集・記者・ライター」(65.6点)、「秘書・受付」(65.5点)、「経営・戦略コンサルタント」(65.3%)、「人事」「薬事」(各65.2点)、「総務アシスタント」(64.7点)までが上位10位に入った。トップ20中、事務・アシスタント系が7職種を占めた。
1位の営業企画・経営企画・事業企画・新規事業開発は、「給与・待遇」「職場環境」の満足度指標でそれぞれ2位にランクイン。「労働時間」でも7位に入っており、働く環境面での満足度が高いことが総合満足度1位という結果につながった。回答者にとっては
「自分の提案が承認されるとやりがいを感じる」
「裁量をもって自分のペースで業務を進めていける」
と働きやすい環境においても自分の裁量を持って働けることが評価されたようだ。回答者の多くが、新型コロナウイルスの影響でテレワークに切り替わったが、業務が十分回ったという点でも満足度が高い要因の一つと考えられる。
他者との関わりが評価された「店長職」
2位の店長は、「仕事内容」で1位、「職場環境」で5位にランクイン。「自分に会いに来てくれるお客様ができるとうれしい」「アルバイトや新人の成長をそばで見られる」と他者との関わりが満足度の高い要因になっていた。また、中には
「緊急事態宣言の解除後、『やっと開いたのね』と開店を心待ちにしてくださっていたお客様の存在に支えられた」
と新型コロナウイルスの感染拡大を経て、改めて仕事のやりがいやありがたみを感じたという人もみられた。
3位の貿易事務は、「仕事内容」が3位だった。「専門的な知識が増えた」「海外の取引先と関わることができ、英語力が向上した」と仕事を通じて成長を感じられる点が評価されているようだ。同じく3位の意匠設計・構造設計・内装設計・インテリア・積算・設計監理は、「仕事内容」で5位にランクイン。回答者からは
「プロジェクトが完成したときは達成感がある」
「業務量は多いが、自分が描いた図面が実際に建物として建ったのを見るとやりがいを感じる」
などものづくりの喜びを感じている声が多数みられた。
仕事満足度の平均点は、前年比4.6ポイント減の60.0点。いずれの満足度指標でも前年を下回っており、仕事内容が64.1点(前年69.8点)、給与・待遇が54.4点(同61.7点)、残業・休日などの労働時間が69.8点(同74.6点)、職場環境が63.2点(同67.2点)だった。