ST-Zクラスは47号車D'station Vantage GT4、ST-TCRクラスは290号車F・Link Home CIVIC TCR、ST-1クラスは28号車ROOKIE Racing GR SUPRA、ST-2クラスは32号車ROOKIE Racing GR YARIS、ST-3クラスはエアーバスター WINMAX RC 350 TWSがクラス最上位からスタートすることとなった。
ジェントルマンドライバーの星野敏がスタートを務める777号車D'station Vantage GT3だったが、2周目に31号車DENSO LEXUS RC F GT3の嵯峨宏紀、888号車HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3の高木真一といったプラチナドライバーらにかわされ、ポジションを4番手まで落としてしまう。
6周目、3番手を走行中の888号車HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3の高木真一がヘアピンコーナーで激しくクラッシュし、セーフティカーが導入される。高木は意識があるとのことだが、ドクターカーで搬送された後、ドクターヘリで近隣の大学病院へ移送された。
このアクシデントでセーフティカーが長時間導入されることとなり、レース中の乗車時間が50分間以上と定められているジェントルマンドライバーがスタートを務める777号車D'station Vantage GT3、9号車MP Racing GT-R、81号車DAISHIN GT3 GT-Rにとってはレースを有利に進めることができる状況となった。
この状況を踏まえて、各クラスでセーフティカー導入中にピットに入る車両も現れるなか、ST-Xクラスでは31号車DENSO LEXUS RC F GT3が1回目ピット作業を終え、嵯峨から永井秀貴にドライバーチェンジを行った。
セーフティカー先導のまま8周が過ぎたのち、14周目にレースは再開した。
ST-Xクラス走行中の全車が1回目のピットを終えた35周目、31号車DENSO LEXUS RC F GT3がトップに浮上するが、ポールシッターの777号車D'station Vantage GT3の藤井誠暢が約5秒速いペースで追撃を開始し、41周目に永井を捉えると首位を取り戻した。
57周目に31号車DENSO LEXUS RC F GT3が2回目のピットインを行うと、9号車MP Racing GT-Rの柴田優作が2番手に浮上する。しかし、トップの藤井はハイペースでの周回を重ねており、9号車とのギャップを44秒まで広げていた。
3台がエントリーしたST-TCRクラスは、2番グリッドスタートのポイントランキングトップ、22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMSがセーフティカー中に1回目のピットを済ませたことで首位に立つと2番手290号車F・Link Home CIVIC TCRと接近戦を展開。2台は長きにわたり接戦を繰り広げるも、4.099秒のギャップを築いた22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMSがトップでチェッカーを受けた。
2台が参戦したST-1クラスは、トップを走行していた38号車ADVICS muta Racing RC F TWSが残り時間6分となった97周目の1コーナーでオーバーランしスポンジバリアに接触。コース復帰を試みる間に、それまで15秒後方にいたROOKIE Racing GR SUPRAが先行すると、そのままトップでチェッカーを受け、GRスープラの岡山国際サーキット初勝利を飾った。
ST-2クラスは2番グリッドスタートの59号車DAMD MOTUL ED WRX STIが、16秒のギャップを築いて32号車ROOKIE Racing GR YARISとの首位争いを制し、第2戦SUGOに続くST-2クラス2連勝を決めた。