11月1日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2020年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第52回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿のST1000クラス決勝レースを終え、表彰台に登った名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)、伊藤勇樹(伊藤レーシングEDPASヤマハ)、作本輝介(Keihin Honda Dream SI Racing)が戦いを振り返った。
■名越哲平/MuSASHi RT HARC-PRO(優勝)
「予選まではアベレージタイムに不安がありましたが、金曜日にレースを想定した周回数で走っていたので、そのデータから朝のウォームアップ走行で確認したらいいところが見つかりました。だから自分の走りをすればいけるなと思っていました」
「スタートで遅れ、デグナーカーブではサイドスリップが効き過ぎて、あやうくコースアウトしそうにもなりました。(高橋裕紀のライドスルーペナルティについて)情報は何もなかったので、ただ走っていました。裕紀選手がペナルティを受けたからといっても、自分ができることは優勝を目指すだけですから。自分の走りに集中して、後半はタイヤマネージメントをしながら走りました」
■伊藤勇樹/伊藤レーシングEDPASヤマハ(2位)
「今年はアジア選手権がシーズン途中でなくなってしまい、自分としてもこのままで終わる訳にいかないと思っていました。全日本最終戦にはどうしても出たいと思い、大勢の方が協力してくれて出場がかなってうれしいです」
「レースウイークのはじめはよかったけど、予選に向けて苦戦していました。でも今朝のウォームアップ走行で改善点が見つかり、これでトップ争いができるなとは思ったのだけど……。3月からレースしていないからクラッチミートがうまくできず、スタートで10番手まで落としてしまって追い上げるのが大変でした」
「先週のテストで大転倒して、両膝を痛めているので、今日は歯を食いしばって走り切りました。久々のレースで表彰台に乗ることができてうれしいです。全日本のレベルの高さを痛感しました」
■作本輝介/Keihin Honda Dream SI Racing(3位)
「スタートから思うようにいかず、トップから遅れてしまいました。後半タイヤがきつくなってからはペースが維持できず、後ろに追いつかれてバトルになり、そこから抜け出すこともできず、最後まで苦戦しました」
「課題の多いレースでした。トップとの差があまりにも大きく、内容はよくなかったので悔しい気持ちが大きいです」