2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGPの舞台となるイモラ・サーキットでの金曜会見で、レーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表は、これまで公表されている3名のほかに4名が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応となっていてることを明らかにした。
これまで明らかになっていたのは、8月の第4戦イギリスGP前のセルジオ・ペレス。そして、10月の第11戦アイフェルGP中のランス・ストロール。さらにその際にストロールの父でありチームの共同オーナーのローレンス・ストロールも陽性が判明していた。
まず、この事実はペレスへの質問で明らかになった。質疑応答でペレスは自身のマシンを担当するメカニックのひとりが感染していると語ったのだ。
「僕のメンバーのなかのふたりが陽性者になった。そのうちのひとりはメカニックだった」
すると、質問はサフナウアー代表に集中した。なぜなら、サフナウアー代表はポルトガルGPの時点でチームメンバーに陽性者はいないと語っていたからだ。
サフナウアー代表は状況をこう説明した。
「ふたりのドライバーとオーナーのほかに、ファクトリーのスタッフ数名から陽性が出たことを確認している。これまでで我がチームで陽性となったのはのべ7人となった。つまり、今回新たに4名が追加されたことになる」
ただし、サフナウアー代表はポルトガルGPでの発言が虚偽ではないことを強調した。
「エンジニアが感染していないことは明らかにしておきたい。陽性者の名前は公表できないが、役職はひとりはマーケティングで、あとは(7ポスト)リグ担当者と(カーボンを貼り合わせる)ラミネーターだ。それだけだ」
「以前、私は『エンジニアに陽性者は出ていないか』と質問され、私は『出ていない』と答え、それ以上の情報は伝えなかった。それはエンジニアはドライバーと接近して仕事する人物だが、ファクトリーのスタッフはドライバーと接近していないからだった」