10月27日、アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、2020-2021シーズンのABBフォーミュラE選手権に向けて、フォーミュラE参戦7年目となるルーカス・ディ・グラッシに加え、二度のDTMドイツ・ツーリングカー選手権王者であるレネ・ラストを起用すると発表した。
フォーミュラE創生期からシリーズに参戦するアウディは、新型コロナウイルス禍に揺れた2019-2020シーズンは、ダニエル・アプトのEスポーツにおける“替え玉事件”などに巻き込まれるシーズンとなったが、シーズン終盤のベルリンでの3連戦で、アプトに代わりチームに加わったのが、二度のDTM王者であるラストだった。
アウディは初めて世界選手権として開催される2020-2021シーズンに向け、エースのディ・グラッシの残留と、DTMが変革期を迎えるなか、ラストをフォーミュラEのレギュラーとして起用することになった。
「ベルリンでのレースは、間違いなく僕の闘志をかき立たせるものだったよ。だからフォーミュラEにフルシーズン参戦できることを楽しみにしているんだ」とラストは意気込みを語った。
「アウディでこの世界選手権でのキャリアをスタートさせることは、僕のキャリアにとってエキサイティングな新たなチャプターになると思う。今から本当に楽しみなんだ」
また、ラストのチームメイトとしてフォーミュラEで7年目のシーズンを迎えることになったディ・グラッシは「この6年間で、大成功も敗北も、さまざまな感情も味わってきた。いまや世界選手権になるこのシリーズだけれど、まだベストは得られていない」と語った。
「アウディとレネと一緒に、2021年の世界選手権でタイトルを目指すために全力を尽くすよ」
フォーミュラEのシーズン7は、2021年1月にチリで開幕する。