2020年10月27日 14:32 弁護士ドットコム
ことし8月、妻ではない女性と旅行をしていたことが明らかになったラッパーのZeebraさん。8月25日には自身のツイッターで「今後は家族ひとりひとりに対し真摯に向き合い、二度と悲しませる事の無い様努めて参ります」とお詫びしたが、『週刊FLASH』(2020年11月10・17日号)で別居が報じられている。
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『週刊FLASH』によると、別居について記者に問われると、Zeebraさんは「その辺は、また今度どこかで話そうと思っているんで」と答えたという。
妻でモデル・実業家の中林美和さんは2015年に出版した著書で、過去に一時的な別居をしたことを明かしており、今回も毅然とした対応をとったのだろう。2人の間には、NiziUのリマさんをはじめ、4人の子どもがいる。
「不倫旅行」騒動で二人が離婚に至るのかどうかは定かではないが、もしどちらかが離婚を望み、一方はそれに応じなかった場合、離婚はどのように進むのだろうか。
もし、Zeebraさんが離婚をのぞみ、中林さんが離婚を拒否していた場合、離婚は原則として簡単ではない。Zeebraさんは離婚原因をつくった「有責配偶者」にあたりうるため、基本的には認められない。
ただ、次のような場合には、有責配偶者の離婚請求も認められることが多い。
(1)夫婦間の別居が相当長期である、
(2)夫婦間に経済的な自立していない「未成熟子」がいない、
(3)相手方にとって離婚が精神的・経済的に苛酷な状態となるなど「離婚請求を認容することが社会正義に反すると言えるような特段の事情」が認められない場合
では、中林さんが離婚を望んだ場合はどうだろうか。この場合、Zeebraさんの不貞行為(浮気)を立証することができれば、離婚は認められやすいだろう。
民法770条1項が定める離婚事由は、(1)不貞行為 (2)悪意の遺棄 (3)生死が3年以上、明らかでないとき (4)配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき (5)その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき、の5つだ。
また中林さんは不貞行為があったとして、Zeebraさんとその相手に対し、慰謝料を請求することもできる。不貞行為が原因で離婚に至った場合の請求額は50~300万円が相場だ。また慰謝料に加えて、財産分与を求めることになるだろう。