2020年F1ポルトガルGPの土曜予選で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは2番手だった。
FP3では1分16秒654でトップ(ソフトタイヤ)、予選Q1では1分16秒945で3番手(ソフトタイヤ)、Q2では1分16秒466でトップ(ミディアムタイヤ)だった。Q3では最初のランはソフトで走り暫定首位に立った。チームは最後のランの周回数とタイヤの選択をボッタスとルイス・ハミルトンそれぞれに任せ、ボッタスはミディアムで計測ラップ1周を走ることを選んだ。しかし、ミディアムで3周走行するという選択をしたハミルトンが最後の周で最速タイムを記録、ボッタスは2番手に落ちる結果となった。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 予選=2番手
予選は、最後のランまではうまくいっていた。Q2でのフィーリングをもとに、最後のランをミディアムタイヤで走ることにした。あとは燃料を計測ラップ1周分積むのか、3周分積むのかが問題だった。
どんなことにもプラスとマイナスがある、1周の場合、燃料の重量を軽くできるが、タイヤのウォームアップに苦労する可能性があった。でもQ2でうまくいったので、1周でいくことに決めた。
今週末はクリーンなラップを走るのが簡単ではなく、最後のラップはまずまずではあったが完璧ではなかった。このコースとこの路面にはそういうチャレンジがある。
今週末、プラクティスではずっとトップタイムを出してきただけに、ポールを逃したことは残念だ。でも明日2番グリッドから優勝を狙って戦うつもりだよ。
(予選後の会見で語り)最後のランで1周だけ走るというのは自分自身が決めたことだ。Q2では機能したやり方だった。でも、アタックラップ2周を走ったルイスの方がうまくいったようだ。
結局のところ(僕が選んだのは)間違った決断だったということになる。(最後のランでは)路面温度が少し下がり、タイヤの感触がQ2とは違っていた。ラップの終盤になって「あと1周あればよかったのに」と思ったよ。もちろん燃料が足りないから走れなかったけどね。僕自身が間違った判断をした。悔しいけれど、結局のところはルイスが最後にとてもいい仕事をしたということに尽きる。
(全プラクティスでトップに立ちながら予選で首位を逃したことについて)悔しいとしか言いようがない。フリープラクティスでトップに立ったって何にもならないからね。でもさっさと忘れてしまうしかない。これは単なる予選だ。決勝は明日なのだし、自分に速さがあることは分かっている。