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「東京23区外なんて山梨だよ」と言われた立川市民、区外の素晴らしさについて共感求める

2020年10月24日 08:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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住まいの違いは経済力の差も表すためか、居住地によって他人を見下すような人も出てくる。ガールズちゃんねるに10月中旬、「東京23区外の素晴らしさを語りたい!!」というトピックが立った。

トピ主は東京都立川市在住の女性で、東京23区内に住む同僚から、

「区外なんて東京じゃなくて山梨だよ」

とマウンティングされたという。トピ主は、「まず山梨に失礼だし、固定電話も引いてないのに03地域に誇りを持つ意味がわかりません」と不服を表明。トピ主がなぜ固定電話を引き合いにしたのかも意味不明だが、その同僚は携帯電話しかなく、実家が23区内ではないとも考えられる。そんな人が区内のプライドをふりかざすのは如何なものか、とでもいいたげだ。(文:okei)

「緑が多くて幸せ。区内に戻りたくない」都区外の素晴らしさを語る人々

しかしトピ主は区内の人間と戦うことよりも、「23区外」の東京を賛美することでプライドの維持を図っていた。

「立川には、ルミネ、伊勢丹、高島屋、ビックカメラ、ドンキ、IKEA、ららぽーと、映画館、何もかも揃うので都心になんて行かなくても困りません!」

として、区外の良さを語り合いたいと呼びかけた。

トピックには、23区外の東京都民からこんな声が寄せられた。

「多摩センターだよ。本当に住んでよかった!緑が多くて幸せ。区内に戻りたくない」
「調布です。たまに田園調布と間違われて説明が面倒だけど、調布大好き」
「今は地方ですが、武蔵野市、国分寺市に長く住んでました。気取ってない雰囲気と生活に困らない繁栄度がいいですよね」

また、立川市の繁栄ぶりを褒める人も多い。「立川はバランスがいい。そこそこ便利でそこそこ都心に近くて(中略)なにかに秀でたわけでもないけれど、『そこそこ』なのが居心地よい」という声のほか、「生まれも育ちも立川です。多摩地区の素晴らしさを語りたいけど、立川に人が増えるのはもうイヤだ」と訴える人も。

共通するのは、地元ですべてこと足りる上に都心よりも緑が多い、人が多すぎず暮らしやすいという点だ。「23区は仕事したり遊ぶところ。住むなら区外のほうがいい」という声もあった。

マツコ、「新宿には落合がある、落合は都心じゃないでしょ」

トピ主は、「都心になんか行かなくても困りません」と主張していたが、トピ主を見下しした同僚が東京の“都心”に住んでいるかは不明だ。

10月19日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)では、「都心の定義」が話題になっていた。不動産業界で、かつて“都心”とは、「千代田区、中央区、港区」だけだったが、その後「新宿区、渋谷区、文京区」が加わり、すると今度は「目黒区と品川区も入れるべき」という声が出た。今や23区すべてを都心とする傾向もあるそうだ。

これにマツコ・デラックスさんは、「都庁が新宿に行ったことで状況が一変したのよ」とコメント。かつて都庁が有楽町にあった頃より新宿を都心としなくてはならなくなり、「新宿入れるってなると渋谷も入れなきゃいけないし、そうすると池袋もギャアギャア言いだすだろうし」と、ややこしさを説明した。

MCのふかわりょうさんが、「都心に住んでるの」と言われて招かれた場所が、「目黒や恵比寿のタワーマンションだった場合は?」と聞くと、マツコさんは「それは認めません!」ときっぱり。

「だから最初の定義、千代田区、中央区、港区でいいんじゃない? 新宿・渋谷ってなってくると、新宿は落合も新宿だからね? 落合は都心じゃないでしょアンタ」

と指摘していた。区外・区内の東京都民同士でも物議になるのに、23区内にもそれぞれの思惑がある。対立というほどのこともないだろうが、他人が住む土地の程度を勝手にジャッジする風潮があるのは何故だろう。