リクルート住まいカンパニーは10月22日、「SUUMO住んでいる街 実感調査2020 宮城県版」を発表した。調査は3月にネット上で実施し、20歳以上の男女1万754人から回答を得た。
住民に愛されている街ランキング1位は「青葉通一番町」(仙台市地下鉄東西線)だった。青葉通りにオフィスが立ち並ぶ一方、多彩な商店街には老舗からトレンドスポットまで軒を連ねている。古くから仙台の商業の街としても知られてきた一番町だ。
「映画館や美術館、動物園などの施設が充実している」
「青葉通一番町」の回答者からは
「メディアで取り上げられて有名である」
「映画館や美術館、動物園などの施設が充実している」
といった声が寄せられた。仙台駅と官公庁や繁華街のある勾当台公園エリアとの間に位置することから「どこにでも徒歩圏でいけて便利」と交通利便性でも高い評価を得ている。藤崎百貨店とその一体の再開発のニュースもあり、さらなる魅力ある街への進化にも期待が高まる。
次いで、2位には「大町西公園」(仙台市地下鉄東西線)が続き、3位は「勾当台公園」(仙台市地下鉄南北線)がランクイン。ケヤキ並木が美しい定禅寺通りや、都心のオアシスともいえる勾当台公園は「光のページェント」「ジャズフェス」など仙台の風物詩とも言えるイベントの舞台になっており、緑豊かな"杜の都"の象徴ともいえるエリアだ。
県庁や市役所などの公的機関とともに図書館や文化施設も点在し、東北随一の繁華街「国分町」も近い。都心ならではの娯楽、食、文化を満喫しつつ、四季折々の表情を感じながら過ごせるのも愛される理由の1つだ。
回答者からは「カルチャーを感じる店がある」「防災対策がしっかりしている」などの声が寄せられた。
4位以降は「宮崎野通」(仙台市地下鉄東西線)、「北四番丁」(仙台市地下鉄南北線)、「美田園」(仙台空港鉄道)、「榴ヶ岡」(JR仙石線)、「太子堂」(JR東北本線)、「宮城野原」(JR仙石線)、「長町」(JR東北本線)などと続いた。
今後発展しそうと感じる街トップ3は「太子堂」「美田園」「六丁の目」
「今後発展しそうと感じる街」の1位は「太子堂」(JR東北本線)、2位は「美田園」(仙台空港鉄道)だった。美田園は仙台市内への通勤圏でありながら、「りんくうタウン」をはじめ大規模な区画整理事業によって美しい街づくりやインフラも整備され、ますます人気が高まっている。
子育て支援の拠点となる施設や、市の図書館も備えた「イオンモール名取」が増床リニューアルするなど、大型の商業施設も充実。一方で田園風景が広がり、自然が間近にあることを評価する声も多い。子どものいるファミリーを中心に、生活利便性だけでなく、すこやかな生活を送れそうな環境も人気の理由のようだ。
3位は「六丁の目」(仙台市地下鉄東西線)。2008年からの土地計画によって、劇場などの文化的な施設や居住地としての新しい機能を持つエリアになった。回答理由では「街並みがキレイになってきている」「商業施設やマンションの建設も盛んで徒歩圏でも買い物が便利」といった快適な住環境に満足する声が多くを占めた。
4位以降は「宮崎野通」(仙台市地下鉄東西線)、「卸町」(同)、「名取」(JR東北本線)、「長町」(JR東北本線)、「富沢」(仙台市地下鉄南北線)、「あおば通」(JR仙石線)、「荒井」(仙台市地下鉄東西線)などが続いた。