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メーガン妃、ネット中傷について「悪い発言は人を傷つけるだけ」

2020年10月23日 14:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「TIME 100 Talks」に出演したヘンリー王子とメーガン妃(画像は『TIME 2020年10月20日公開 YouTube「Prince Harry and Meghan Markle | TIME100 Talks」』のサムネイル)
このほどヘンリー王子・メーガン妃夫妻が、米誌『TIME』によるトークイベント「TIME 100 Talks」特別版のホストを務め、「デジタル社会における問題」などについて討論をした。メーガン妃(39)はこの討論で、メディアやSNSなどで誹謗中傷された経験を踏まえて「ネット中傷」について持論を述べている。

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今年3月に「経済的自立」という建前で英王室を離脱したヘンリー王子・メーガン妃夫妻だが、北米へ拠点を移してからも世間からの批判の声が鳴り止むことはなかった。そんな夫妻は先月に米動画配信大手「Netflix」と複数年にわたる大型契約を交わしたことで今後の見通しに余裕も出てきたのか、トークイベント「TIME 100 Talks」にリモート出演し“デジタル社会”をテーマに議論を繰り広げた。サンタ・バーバラの15億円超の新居から出演した夫妻、映像の中でその室内の様子がわずかに見られる。

現地時間20日、「アレキサンダー・マックイーン」の黒のスーツを着用して同トークイベントに登場したメーガン妃は、このデジタル社会で生きる「息苦しさ」や生活にもたらす「良い面」などについて語りながら、ネット中傷がどれだけ人の心を傷つけるものかを訴えた。メーガン妃は、動画配信サイト・YouTubeで働く社員が有害な動画を見たり編集などをする職場環境だったことから心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患ったケースを挙げ、「毎日このような環境で働き続ける生活って想像できますか? 結局、今の世の中全員が同じような影響を受けているのです」と問題提起した。

「悪いことより良いことが勝つに決まっています。でも悪い発言というものはより際立って聞こえてくるし、その結果誰かが傷つくことになります。」

続けて夫妻は情報社会にあふれる誤った情報がもたらす世界的な危機について触れ、中でも環境問題について熱心に活動しているヘンリー王子は「デジタル社会は我々が前進することを妨げている」として、このように主張した。

「オンライン上で莫大に増加している誤情報は、結果として私達の現実世界にもたらされる。多くの情報がどこから発生したかも確定できず、追跡方法も分からない。」

そして再三メディアから好き放題言われ続けてきた経験を踏まえ、今世界で起きている問題においてメディアの役割というものは「非常に重要で今後もそれは変わらない」と述べた。

「私達はメディアやデジタルプラットフォームに多大な信頼を寄せています。しかしながら時に、その信頼は損なわれているのです。」
「あまりにも多くの情報があふれていることから、人々は本当の真実を知りたがろうと渇望している。」
「オンラインで起きている問題は、現実世界にも影響を及ぼしています。」
「それは特定のプラットフォーム、ソーシャルメディアでの会話やグループに限らず言えることです。」

これらを全て踏まえて「世界危機」と称し、力強く訴えたヘンリー王子とメーガン妃夫妻。メーガン妃に至ってはデジタル社会で特に被害を受けている当事者でもあることから、妃の発言が心に響いた人も少なくないようだ。



画像は『TIME 2020年10月20日公開 YouTube「Prince Harry and Meghan Markle | TIME100 Talks」』のサムネイル、『TIME 2020年10月20日付Twitter「The Duke and Duchess of Sussex on how they prioritize advocacy work on online platforms #TIME100Talks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MIE)