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製作作品すべてがアカデミー賞ノミネート!「ウルフウォーカー」のスタジオ“カートゥーン・サルーン”とは?

2020年10月23日 07:52  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

『ウルフウォーカー』(C)WolfWalkers 2020
中世アイルランドの伝説に基づく、ウルフウォーカーのメーヴと少女ロビンの物語を描く長編アニメ映画『ウルフウォーカー』が、2020年10月30日よりYEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開される。
制作したのは、過去の長編すべてがアカデミー賞にノミネートされ、“ポスト・ジブリ”と評されるアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」だ。



カートゥーン・サルーンは、アイルランドのバリーファーモット・カレッジのアニメーション学科で同級生だったポール・ヤング、トム・ムーア、ノラ・トゥーミーの3人が、1999年にキルケニーに設立した。設立当時のスタッフは12人だったが、現在はフルタイムのスタッフ300名ほどを抱える規模を誇る。

これまでに制作した『ブレンダンとケルズの秘密』、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』、『ブレッドウィナー』の長編3本すべて、そして短編の『レイトアフタヌーン』がアカデミー賞にノミネート。世界中に多くの熱心なファンを持ち、評論家からも高く評価され“ポスト・ジブリ”の呼び声も高い。



アイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げてきたカートゥーン・サルーンにとって、『ウルフウォーカー』は『ブレンダンとケルズの秘密』、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』に続くケルト三部作の完結編にあたる作品となる。
本作では新たに3Dソフトウェアも使用され、オオカミから見た風景がダイナミックなカメラワークで表現された。フランスやルクセンブルクといったEU各国、そしてイギリスなどとの共同制作が多いために仕事のリモート化が進んでおり、ロックダウン中でも大きな問題なく制作が進められたという。



生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語にはスタジオ史上最多のキャラクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性も高い仕上がりに。
アニメファンはもちろんのこと、歴史や伝統などに興味があるならぜひ鑑賞したいファンタジーといえそうだ。

『ウルフウォーカー』は10月30日より、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国ロードショー。

『ウルフウォーカー』
監督:トム・ムーア/ロス・スチュアート
音楽:ブリュノ・クレ/KiLa/オーロラ
声の出演:オナー・ニーフシー/エヴァ・ウィッテカー/ショーン・ビーン
2020年/アイルランド・ルクセンブルク/英語/103分/ヴィスタ/カラー/ドルビー・デジタル/日本語字幕:稲田嵯裕里
原題:WolfWalkers/配給:チャイルド・フィルム/後援:駐日アイルランド大使館
(C)WolfWalkers 2020