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タンザニアの孤児院を訪れた英出身の女性 26歳の若さで養子14人を迎える

2020年10月20日 21:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

26歳の独身女性が養子に迎えた子供達(画像は『The Sun 2020年10月19日付「MEGA BROOD British woman, 26, adopts 14 orphans after gap year trip to Africa & they are thriving now they have a family home」(Credit: SWNS:South West News Service)』のスクリーンショット)
子育てに携わった多くの人がその大変さを身をもって知っていることだろうが、イギリス出身のある女性はボランティアで訪れたタンザニアの孤児院から14人もの子供を養子として迎え、女手ひとつで育てていることが話題になっている。女性は18歳の時に初めて孤児院を訪れたというが、これが人生の転機となったようだ。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。

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英ケント州出身のレティ・マックマスターさん(Letty McMaster、26)は、東アフリカに位置するタンザニアで子供達に囲まれて暮らしている。彼女が迎えた子供達は皆、身寄りのない孤児だった。

レティさんが子供達の存在を知るきっかけとなったのは、18歳の時に1か月間のボランティアでタンザニアの孤児院を訪れた時のことだった。彼女は孤児院スタッフによる子供達への虐待や、支援された資金が搾取されるなど今まで知り得ることがなかった事実に向き合うこととなった。

これを目にしたレティさんは、子供達を守るためタンザニアに3年間滞在することにした。しかし彼女が支援していた孤児院が閉鎖されることとなり、その施設にいた何人かの子供達は路頭に迷うことを余儀なくされた。レティさんは、そのうち9人の子供を法定後見人として養子に迎えることを決心した。

それから7年経ったが、その間レティさんは路上生活をしている5人の子供をさらに迎え入れた。レティさんは現在、タンザニアで自身が運営する施設で子供達と一緒に暮らしている。レティさんはタンザニアの子供達の現状について次のように語った。

「孤児院が子供達に大きな苦痛を与え、虐待の連鎖という火に油を注いでいるような現状を知りました。多くの孤児院がそんな状態だったのです。これは単なる金儲けの道具であり、子供達から搾取しているだけなんです。当然子供達はそれを理解するはずもありませんし、私も含め海外の人間は全く知るよしもないと思いました。」

「施設の運営者は自分達が孤児のために役立っていると思っているようですが、実は子供達に大きな苦痛をもたらしていたのです。子供達が受けていた虐待は言葉に表せないほど恐ろしいもので、それが与える子供達への影響のことを考えるとすぐに何か行動を起こさねばと思いました。」

「私は子供達をこんなひどい状況に置いたままにしておくことができませんでした。なので私は彼らに新しい家を与えることを自分の目標にしたのです。」


迎え入れた子供達の何人かは既に巣立っているようだが、11歳のフレッドはかつて何日も食べることができずにゴミ処理場でうずくまっていたところを保護され、今では一流のサッカーアカデミーに通うことができるまでになった。

またイディは両親が亡くなってストリートギャングとして生活をせざるを得なかったところをレティさんが4年前に養子に迎え、現在はローカルラジオ局で演奏するミュージシャンとして活躍している。

レティさんは「子供達にとって自分は母親であり姉である」と語っており、現在は1年のうち約9か月間は子供達と一緒にタンザニアの施設で暮らし、残りの3か月間はイギリスに戻ってスポンサーによるイベント活動や募金活動に費やしているとのことだ。レティさんは子供達について「私の人生の全てです」と語っている。

画像は『The Sun 2020年10月19日付「MEGA BROOD British woman, 26, adopts 14 orphans after gap year trip to Africa & they are thriving now they have a family home」(Credit: SWNS:South West News Service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)