スーパーフォーミュラ第3戦SUGOで今シーズン初優勝を果たしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がレース後に発した言葉のなかで、もっとも多かったのが「自信があった」というフレーズ。具体的には「コールドタイヤでの走行」に自信を持っており、今回のレースではそのコールド状態でのバトルをキャシディが制することになったが、今季のこれからのスーパーフォーミュラはこのコールドタイヤを制するものがレース、そしてチャンピオン争いを制する展開になりそうだ。
その後、4周目に山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にオーバーテイクを許してしまうも、セルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)のクラッシュで再び3番手に上がったところで、キャシディにチャンスが訪れる。セーフティカーが入り、上位陣が揃ってタイヤ交換を行い、ギャップが縮まった状態でのリスタートの機会を得ることになったのだ。
実際、今回も決勝日のウォームアップ走行では関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が4コーナーで飛び出して赤旗中断、レースでもデビュー戦ながらポールポジションを獲得した欧州での実績豊富なセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)がアウトラップで同じく4コーナーでタイヤをロックさせてクラッシュして、コールドタイヤ下でのマシンコントロールの難しさを象徴してしまった。