トップへ

ミーンズワイルが初のショーを開催、分解した服のパーツをシーズンレスに組み立てたコレクション発表

2020年10月14日 23:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

写真
藤崎尚大が手掛ける「ミーンズワイル(meanswhile)」が10月14日、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 S/S」で初のファッションショーを開催した。会場には工事現場をイメージした鉄骨の櫓を用意し、56体のモデルを起用してコレクションを披露した。

 ミーンズワイルは「身体に最も近い道具」をコンセプトに掲げ、2014年秋冬シーズンにスタート。アウトドアウェアのような機能性を追求した服作りを得意としており、2019年にファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」の第6回受賞デザイナーに選出された。2020年秋冬シーズンにファションショーを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止したため、今シーズンにランウェイショーを行った。 
 櫓の中央にはステージを用意し、モデルはステージの上段と下段をハイペースでウォーキング。観客はソーシャルディスタンスを保ち、櫓の外からショーを見る演出について藤崎は「櫓とモデルが重なるレイヤー感を意識した」という。今シーズンのテーマは2020年秋冬シーズンと同じ「ERROR」で、藤崎が子どもの頃に遊んでいたという機械を分解して再び組み立てるが元の形には戻らず、新しいフォルム形成する様子を服に落とし込んだ。
 ショーでは2021年春夏コレクションの新作と、現在店舗で販売している2020年秋冬コレクションを組み合わせてルックを構成した。袖や襟など1着の服からパーツを分解し、別の服と組み合わせることで新しいフォルムを提案。分解した服のパーツを、シーズンのルールに捉われないシームレスに組み立てたスタイリングはスタイリストの服部昌孝が担当した。足元には「ダナー(Danner)」とのブーツや、「キーン(KEEN)」とのスリッポンシューズなどコラボレーションアイテムも披露された。
 初のショーを終えた藤崎は「新作発表のランウェイショーで今販売している先シーズンのアイテムを組み合わせるなど新しい取り組みに挑戦した。今後も従来の発表スケジュールに捉われず、僕なりの新しい方法を模索していきたい」とコメントした。

>>ファッションウィーク特設ページはこちら