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アルミホイルの空間で"宇宙での活動服"を披露、ユウキ ハシモトが初のショーを開催

2020年10月14日 21:22  Fashionsnap.com

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橋本祐樹が手掛けるメンズブランド「ユウキ ハシモト(YUKI HASHIMOTO)」が10月14日、2021年春夏コレクションを初のショー形式で発表した。会場は表参道ヒルズのスペース オー。コレクションタイトルは「BLACK INTELLIGENCE」と名付け、全26ルックを披露した。 関連記事 ラフやマルジェラ出身、橋本祐樹がブランド立ち上げ

 橋本は京都造形芸術大学を卒業後、アントワープ王立アカデミーに進学。学士課程修了後「ラフ・シモンズ(Raf Simons)」や「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」といったブランドでデザインアシスタントとして経験を積み、2017年に修士課程へ進学した後、2019年春夏シーズンに自身のブランドを立ち上げた。2019年には「TOKYO FASHION AWARD」第6回の受賞デザイナーに選出された。2020年秋冬シーズンは東京ファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO」で新作を披露する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止。今回が初めてのショー開催となる。
 今シーズンはアイスランド系デンマーク人アーティストのオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)から影響を受け、「スペースリアリティ」をテーマに設定し、「宇宙での活動服」をイメージして製作した。橋本はエリアソンの作品から「物質的には無機質な雰囲気である一方、精神的には強いメッセージを孕んでいる」ということを感じ、コレクションでは2WAYで着用できる服などで二面性を表現したという。
 会場は床や壁、椅子、スタンドライトをアルミホイルで覆い、無機質で宇宙のような空間を演出。ショー開始前はブルー、フィナーレ時はレッドのライトで会場を照らした。

 コレクションは、取り外し可能なフードが付いたトレンチコートやシャツ、フロント部分の開閉でフォルムが変化するジャケットなど2WAY仕様のアイテムをはじめ、肩パッド入りのジレ、鮮やかなバイカラーのシャツ、衛星モチーフのグラフィックを配したジャケットなどで構成。得意とするテーラーリングをベースにしながら、ディテールにはジップやマジックテープを用いて機能性を高め、ユウキ ハシモトならではの"宇宙での活動服"に仕上げた。

 また、今シーズンは「DHL」とコラボ。会場のスタッフはDHLとのコラボTシャツを着用していたほか、ショーではDHLのロゴを配したベストやアルミニウム製のバッグを披露した。

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