マクラーレンF1チームのランド・ノリスは、F1第11戦アイフェルGPの金曜日にTwitch上でファンとのライブチャットを配信していたが、F1の意向で中止しなければならなかった。
金曜、ニュルブルクリンクは大雨に見舞われ、2回のフリープラクティスは、コンディションを見ながら開始時間が延期され続け、最終的には中止になった。そんななか、ノリスは自身のドライバーズルームで、チームメイトのカルロス・サインツJr.とともにTwitchで配信を始めた。
ふたりは辛抱強くフリー走行のスタートを待つファンたちと交流していたが、マクラーレンF1チームのスタッフが、ふたりにすぐに配信をやめるように指示し、F1がオンラインでのやりとりに「難色を示している」と伝えた。
「何だって?!」とノリスは戸惑いの声を上げた。
「オーケー、お別れの時間が来たようだ」とサインツJr.が付け加えた。「さよならを言わなきゃね。僕たちはやめるように言われているんだ!」
がっかりしたノリスは、配信の終わりに彼のファンたちに「文句はF1に言ってね」と伝えた。
ノリスは、トラック内のプライベートなスペースから配信を行ったものの、ドライバーがパドックからライブ配信をすることを規制するF1のメディアの権利に抵触したようだ。
リバティ・メディアは、2017年にF1を引き継いだ際、チームとドライバーがサーキット内からファンとソーシャルメディア上で交流する自由を拡大した。F1の前最高権威者バーニー・エクレストンによって厳しく制限されていた規則を緩和したわけだ。
ただ、チームとドライバーに向けて正式なガイドラインが発行されており、パドックからの生配信は今も全員に禁止されている。