「声を受け取って」杉田水脈議員に抗議、自民党本部前で「フラワーデモ」　ネット署名13万6400筆集まる

性暴力被害をめぐり、党の会合で「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した自民党の杉田水脈衆議院議員に抗議が続いている。発言の撤回と謝罪、議員辞職を求めるネット署名は13万6400筆の賛同が集まっている。

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抗議署名と杉田議員への措置を求める要望書を届けようと、性暴力に抗議する「フラワーデモ」呼びかけ人らが10月13日、自民党本部に出向いたが「事前のアポイントがない」などとして建物の管理者に受け取りを拒否された。

その後、本部前で「フラワーデモ」をおこなった松尾亜紀子さんは「性暴力被害者支援など70の団体からも賛同が寄せられている。その重みをわかってほしい。アクションはこれで終わりではない」と話した。今後、署名は党に郵送する予定だという。

●「もうがっかりさせないで」

杉田議員は当初、自身のブログで「発言はしていない」と否定していたが、10月1日に一転して発言が確認されたとし、「事実と違っていたことをお詫びいたします」と述べた。

北原みのりさんによると、野田聖子幹事長代行に署名の受け取りをお願いしていたが、10月8日に杉田議員がすでに謝罪しており、議員辞職は本人が決めることから、党として署名の受け取り自体を拒否すると連絡があったという。

要望書では、「杉田氏の発言は、やっとの思いで声をあげた被害者や、真摯に職務にあたってきた被害者支援団体を著しくおとしめるもの」と抗議。党として、杉田議員に対し口頭注意だけに留まらない措置をとるよう求めている。

北原さんは「これだけの声が集まっているのに、受け取らないのは党としてありえないのではないか。私たちの元には発言を聞いて、絶望の淵に追い込まれたという悔しさの声が集まっている。もうがっかりさせないでほしい」。

松尾さんは「国会議員が発言をひっくり返すことはなかなかない。それは皆さんの声が届いたんだと思う。ただ、これで終わりにしてはいけないので、これからも抗議の声は届けていきます」と今後も面会を求めると話した。

性暴力被害者らでつくる一般社団法人「Spring」代表理事の山本潤さんは「杉田議員は問題発言を繰り返して来た。これにより注目されて支持されることはあってはならない。二度とレイプ神話に基づく発言を繰り返さないよう、自民党にはなんらかの措置をとってもらいたい」と訴えた。