「デートで男性はソファー席を譲るべき」という件は、これまでネット上でたびたび話題となっており、知っている人は「当たり前」くらいに思っている。しかし、人によってはポカンと驚いてしまう話でもある。
キャリコネニュースが9月29日に配信した「30代男性、デートで彼女にソファー席を譲らず嘲笑される」という記事が、ネット上で話題となった。30代男性が彼女と飲食店へ行った際ソファー席に座ったところ、両脇のカップル達にいやな感じで笑われたという。店を出たとき彼女から「男性は女性にソファー席を譲るべき」とマナーを諭された男性は、腑に落ちない気持ちを匿名掲示板に綴っていた。
ガールズちゃんねるにはトピックが立ち、ソファー席のマナーについてさまざまな意見が飛び交った。(文:篠原みつき)
「知らないって事は、上席との食事もない地位の人間」?
トピック内は賛否両論が出ており、ルールに賛同する人たちからはこんな声がある。
「これ結構気になる。周りにそういうカップルがいたら、あー……って思っちゃう」
「ソファー席に男が座ってるとカッコ悪いよね」
「女だからとかじゃなく、気遣いでいい席をどうぞと言うのは覚えてて損はないし、知ってる人の方が多いと思う」
また、「大体ソファー席が上座」と考える人もいて、接待などをする男性は彼女を上座にするだろうし、「知らないって事は、上席との食事もない地位の人間だと自分で言ってるようなもの」などと手厳しい。多くの人が「どちらでもいいけど」としながらも、
「30代にもなってそんな事も知らない方が気になる」
「どっち座る?って先に聞いて欲しい」
「好きな相手やいい顔したい相手には、ソファー席を譲った方が悪い印象は持たれない」
などと書き込んでいた。やはり「どっちでもよくはない」のだろう。
「嘲笑こそ下品だし、余計なお世話。椅子が好きな女もいるわ」
一方で、トピックには「暗黙のルールなんてないし、どっちでもいい」という意見も多い。上司や接待なら上座(奥の席)を譲るべきだが、「彼氏彼女ならどっちでもいいだろうが」というツッコミも。
「旅館で上座に座っていたとき仲居さんに『上座は旦那さんが座るところですよ』と言われて気分悪かった。座りたい方が座りたい席に座れば良し!」
と叫ぶ人もいた。こうなると男尊女卑だが、ソファーはレディーファーストだというから「めんどくさいな。そんなもんそのうちどっちでも良くなるよ」という声に筆者も同感だ。
また、「私はソファーが嫌いなので椅子がいい」「私が通路側に顔が向くのが嫌で、旦那にソファー席座ってもらう」など、あえて椅子席を選ぶという人も。
「むしろトイレ行ったり、メイク直しに行きたいから手前の席がいいです」
「椅子の方がテーブルに体を寄せられるから私は好きだな。(中略)他のテーブル見て笑っていることの方がドン引きする」
男性のほうが腰を悪くしているなど、それぞれ事情も違うといった指摘もあった。「嘲笑こそ下品だし、余計なお世話。椅子が好きな女もいるわ」など、“他のカップルの言動を見て嘲笑うほうが下品”だという多数の指摘はもっともだ。一般的な家庭で子どもの頃に躾られることでもないので、知らないからと嘲笑するのはいかがなものか。
とはいえ、2019年の3月には、やはりキャリコネニュースで「『ソファー席を譲らない男性は自己中なんでしょうか?』 初デートでソファー席を奪われた女性が疑問投げかける」という話題が出ている。ソファー席に座られただけで「自己中」と疑う女性もいるのだから、ソファー席の配慮はしておくに越したことはない。